サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

絶対舞台化しないと思うけど好きな作品

絶対に舞台になることはないだろうと思っていた治安の悪い界隈の作品すら、舞台になる。

そんな中で舞台化しないコンテンツなどこの世にあるのだろうか。

あるかもしれない。

 

別に無理して舞台になる必要は全く無いのだが、私の場合薄桜鬼の前例があり、「舞台化する」=「私の中でリバイバルが起きる」となるので、舞台化することによって私の中で再ブームになって欲しいと思う好きなアニメ、マンガを紹介する。

 

こういうのをなんていうのか知っているよ私は。

妄想だよ。

 (以下、著者名等敬称を略すこと、ご容赦いただきたい)

 

交響詩篇エウレカセブン

「初っ端からロボットアニメかよ」と思わないでも無い。「舞台化しないと思う」とタイトルした以上、舞台化したら私の負けなので一番最初に持って来た。

これは主人公・レントントレインスポッティングが名前の由来である。続編おめでとう)とヒロイン・エウレカのボーイミーツガールバトルアクションロボットフィロソフィーアニメである。

爽やかかつ、恋愛を通り越し二人が家族になっていく様は応援せざるを得ないし、そもそもあらゆるカップルが恋を超えて家族として共に生きようとする。泣ける。

20話くらいまではしんどいかもしれないが、25話くらいから格段に面白くなる。50話見きれる体力と時間のある人にはオススメできる。

なぜ舞台化出来ないか

LFO(人型巨大ロボット)の戦闘シーンを再現できない

コックピットだけ置いてあってあとは映像にされても困る。

・リフ(空中サーフィン)を避けて通れない

レントン達が所属する反政府レジスタンス、ゲッコーステイトは表向きリフボーダーのグループである。舞台でワイヤーでもするのか? リフは避けて通れないため危険。

余談だがやはり男水がエアスイムのようでもはやなんでもありだなと思った。

・50話もある

長すぎる。

・今年映画になる

アニメがモリモリ動き始めたのに舞台にする必要がない。

アニメよりマンガのほうが格段に短いのでマンガから手を出すと、だいぶストーリー違うのでびっくりする。

植田氏にレントンのコスプレしてもらいたいって、日々思ってます。

 

つり球

ノイタミナにて放送されたSF釣りアニメである。内気であがり症の主人公・ユキと、どうしても釣りがしたい宇宙人・ハルが江ノ島を舞台に、楽しく釣りをして成長しながら世界の存亡をかけて釣竿を握る物語である。

ユキたちの同級生である釣り王子・夏樹のいとこ(エリカ)は作中巫女服まで着ており、「お、彼女がヒロインかな?」と思うのだが、実際ヒロイン枠はハルだ。ハルはみゆくんである。

通常1クール放送の場合11話で終わるノイタミナの中では異色の12話構成で、エウレカの約4分の1と非常に見やすい。

なぜ舞台化出来ないか

・釣りが題材

気が遠くなるほど地味な上に、思い出すのは「インフェルノ」のウィー・ウィーの釣りシーンである。

糸、付いてなかった。

エアフィッシングに今更どうこう思わないが、いかんせん地味である。キャスティング(投げ釣り)の練習に一話使うのに舞台に出来るものだろうか。

・古い上に展開がない

いまつり球を舞台化するなら、サイコパスをした方が全然興業が成功しそうである。

映画にもゲームにもなっていないつり球より、先に舞台になる作品は沢山ある。

深夜でドラマとかやりそうな雰囲気のある作品ではあるため、だれかコアな偉い人の目に留まればもしかしなくもないと思うのだけれど、そう簡単にはいかない。

ハルを納谷さんがコスプレしてくれるだけでもいい。

めちゃくちゃ2.5舞台っぽい作品なので気が向いたら見てください。

 

ハイガクラ(作 高山しのぶ

歌を歌うことによって神を使役することが出来る歌士の一葉は、沈みゆく故国のために従神の滇紅と共に海を渡り、因縁と陰謀のなかで冒険する話である。

あまつきとめちゃくちゃに迷ったが、こっちの方が舞台に向いていると判断した。

とても衣装やキャラクターが華やかで、踏々歌(歌士が神を従える際に歌い、舞う歌のこと)もまた派手で舞台映えするはずだ。

なにより、一葉とその従神、それを取り巻く人々(神々)の様がとてもエモーショナルだと思う。

うっかり動く一葉や滇紅を見たら泣くかもしれない。

舞台に出来ないと思う理由

・キャラがめっちゃ多い

龍王の子供達だけで九人いる上に、一葉の従神も続々増えている。みんな出したらあんステレベルもしくはそれ以上に人がいる舞台になってしまう。

舞台の上ギュウギュウ。

脚本家パワーでどうにでもなる可能性を提唱したい。

・アニメ化すらしていない

ドラマCDになったことがあるので声優は付いていると言えば付いている。

だが、アニメ化してどーーーんと目立ってもいない作品が舞台になるだろうか。甚だ疑わしい。

・伏線が多い上に完結していない

完結していないので「〜〜篇」という風にしたとしても、伏線が多くスッキリしない展開になること間違いなしだ。

批判されそうでいやだ。

そもそも完結していない作品をアニメ化したり舞台化したりすると尻すぼむイメージがあるので止めよう。

滇紅が推しだったらいいなと思っている。奏くんと仁希を一気に見れる感じになるはずだ。いいとこ取りである。

だが、残念ながら私の好きなキャラクターは比企だ。

 

D・N・ANGEL(作 杉崎ゆきる

14歳の誕生日に想い人に振られた丹羽大助は、その夜覚醒した「恋愛遺伝子」によって大怪盗 ダーク・マウジーに変身。大助としての日常、怪盗ダークとしての仕事の狭間で、想い人である梨沙、その双子の姉・梨紅を巻き込んでのアクションラブコメ伝記少女漫画である。

これも舞台向きだと思う。ウィズ、という使い魔がいたりするのだがフェアリーテイルみたいにラジコンにしてもいいし、最悪いなくてもなんとかなるのではないかと思っている。

なにより変身シーンがスモークでもいいと思うし、舞台の上にはいるのに周囲の人には認識されずに騒いでる大助役の人のことを思うだけで可愛くてヤバイ。妄想。

舞台にならないと思う理由

・完結してない

いっそ舞台化して完結させて欲しいに一票。

アニメはとても綺麗に終わっており、完結していない作品のアニメとは思えない。最高に面白い。

もはやアニメが原作なのではないか。

・古い

何年前の作品だよという感じである。この作品を舞台化するより前に舞台になるであろう作品が多すぎる。

犬夜叉が舞台になる今、おかしくないのではないかと思っている節もある。

だが、犬夜叉は完結している。この差。

梨紅を田上真里奈氏がやってくれたら言うことは何もない。

 

アニメ最高なので是非。

 

神々の悪戯

ブロッコリーから出ている乙女ゲームで、「箱庭」と呼ばれる学園型の施設に人間嫌いの神々と一緒に人間代表として生活することになったヒロインと、かの有名な神々との恋愛を描く物語である。

基本的なストーリーは「あー、はいはい」という程度なのだが、想い通じ合ってから別れまでがくっっっっそ早い。むしろその別れを見て泣くためにこのゲームはあり、そこを評価できない人間にこのゲームはお勧めできない。

突拍子もない神々の言動と行動を「彼らが人間を理解していないからだ」と理解してあげる広い心と、「どうして彼と離れなければいけないの?」と涙を流せる純真な心を持ったあなたにオススメする。

個人的な話だがアポロン様がこの世界の二次元作品の中で宇宙一好きである。

あと豊永利行氏のキャラソンが良すぎてキャラソンでいいのか疑問を持つ。

舞台化しなさそうな理由

・ストーリーのクオリティがカスい

乙女ゲームの舞台化は、薄ミュのように「〜〜篇」とするか、もしくはマルチエンディングになると思う。マルチエンディングにしてもアニメルートにしても、割と元のストーリーがカスである。

トーリーの予測がつきまくり、予定調和の展開、「来るぞ」と思ったタイミングで現れる障害……。

美味しいところ取りしたらマシになるかもしれないが、これを書いていたらアポロン様ルートでは昔の女が出て来ることを思い出して苦しくなってきた。

・なんか人気がない

ねえなんでこんなに人気がないの?

なんとかのプリンスだって別にさほど面白くはなかった。かみあそだって同じじゃないか!!

どうして!! もやは舞台化してくれという感情しかない。大人気俳優キャスティングしていいとこ取りした泣ける脚本で舞台化して一発逆転狙うしかない。

なぜアポロン様が宇宙一タイプかというと、まず太陽(神)で、金髪、主人公(メインヒーロー)気質、王子様のような立ち振る舞い、声帯が入野自由だからである。

作中登場する『枷』と呼ばれる装置がとうとう売られる。『枷』とは登場する神々の神としての力を封じるもので、アクセサリーの形をとっているにも関わらず、今までアクセサリーにならなかったものだ。

http://www.artemiskings.com/collaboration/anime/collaboration-kamigami-yokoku.html

欲しい。

 

だんだん趣旨が変わってきた気がする。気を取り直してどんどん行こう。

 

 UN-GO(原案 坂口安吾

ウンゴ、ではなくアンゴである。

坂口安吾『明治開化 安吾捕物帖』を原案としたSFミステリー作品である。

「敗戦探偵」結城新十郎とその相棒・因果が様々な難事件の解決に挑む。私は坂口安吾の探偵小説が大好きなのでこのアニメもめちゃくちゃ好きだった。もし舞台にするとしたら2.5でありながら推理小説を原作に持ち、どこにアイデンティティを持つのかわからない雰囲気となり、この作品の持つディストピアな世界観に良くマッチすることだろうと思う。

舞台化しなさそうな理由

・流行らなかった

このアニメ、今まで見ていた人3人しか知らない。最近はもはや放送していたかすら怪しいと思っている。

本当にやっていたのだろうか。私の幻想かもしれない。

・万人受けしない

SFミステリー探偵ものという詰め込み過ぎ状態であるため、とても万人受けしない。

ただびっくりするくらい刺さる人には刺さる作品だと思う。

ディストピアって言われてご飯三杯食べれるとか、そういう人は好きだと思う。

 

蝿男(著 海野十三

もはやアニメですら無いのだが、海野十三の書いたSF冒険探偵小説である。

名探偵 帆村壮六と猟奇殺人犯 蝿男との推理バトルを描いた作品で、ちょっと名探偵コナンみのある小説だ。 帆村の軽ーい名探偵ぶりもさることながら、簡単に守られてくれないヒロインや癖のある検事や刑事が出てきて、お約束でありながらもテンポよくアクションを交えて話しが進んでいく。

帆村シリーズは一つ一つ趣が違って面白いのでオススメだ。

蝿男を読んだら『俘囚』を次に読むことをオススメする。

舞台にならなさそうな理由

・蝿男がグロい

いきなりネタバレてるかもしれないのだが、蝿男周辺がグロい。

・目の付け所がシャープ過ぎる

海野十三を舞台にしようという発想が無さそうである。江戸川乱歩のようになんか厨二心をくすぐられるのならともかくとして、海野十三って、どうなの?

帆村の純矢氏感は相当だと思うのだがその辺は読んで見たことのある人にアンケートを取らないとダメかもしれない。

青空文庫でも読める。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card1254.html

 

わかばのテーブル(作 芝生かや)

彼女と別れ傷心の道信は、気分転換のために田舎に引っ越す。そこで偶然出会った幼稚園園児の歩とご飯友達になるこの漫画。

めちゃくちゃほっこりする。

見つけたきっかけは鈴木勝吾担の友人と本屋をうろついていて、表紙の主人公・道信を見た私が「これ勝吾くんみあるのでは?」と言い出し、友人が驚くべきチョロさで「買うわ」と買ったことである。

昔はこういうハートフル漫画って誰が読むのかと思っていたが、こういう社会に疲れた人間が読んで泣くためにある。

舞台になら無さそうな理由

・普通にドラマ化しそう

内容、子役、田舎町、お仕事、その全てドラマ化しそうな雰囲気しかない。

ドラマ化して道信が勝吾くんでない時どうしたらいいかわからない。

 

わかばのテーブル (Beコミックス)

わかばのテーブル (Beコミックス)

 

 『だんだらごはん(作 殿ヶ谷美由記)』もごはんマンガだが、新選組主役の歴史マンガという側面もあって、みんなのこれからを想って泣ける。

 

 

ヴァニタスの手記(作 望月淳

前作『PandoraHearts』と大いに迷ったがこちらで。確か前にAmazonのリンクを貼った気がする。

吸血鬼潜む十九世紀・パリ、蒸気機関の発達した世界で吸血鬼専門の医者 ヴァニタスと、世間知らずな吸血鬼 ノエの二人が暗躍(?)するダークファンタジーである。

私のように特定の病(厨二病)を患っている人間が好きなものが詰め込まれている。衣装もめちゃくちゃに可愛くなるはずだ。

舞台にならなそうなところ

・既刊二巻

少ねえ〜〜。舞台化する余裕がない。

逆に言えば二巻買えば追いつくし買ってみたらいかがでしょう。

・むしろ舞台になってないのがおかしく思えてきた

完全に早漏の発想だがこんなに2.5なのに舞台になってないっておかしい気がしてきた。私が見損ねているだけで実際はもうやったのではないか。

もうなんかこれに関しては舞台化うんぬんより人気出ろよという私の願望でしかない。

http://www.jp.square-enix.com/magazine/joker/series/vanitas/

 ぶっちゃけ、パンドラのジャック=ベザリウスが一番好きなのだが、パンドラは終わってしまってしばらく経つし、もはや流行って欲しいのでヴァニタスをオススメする。

 

私の家では何も起こらない(著 恩田陸

絵本に出てくるような丘の上の小さなお家は、幽霊屋敷として有名で、その家に住む、関わる人々の怪談集である。直木賞本屋大賞おめでとうございます。

『鬼談百景(著 小野不由美)』と迷ったのだが、物語として一貫性がある方が舞台への希望が持てると思ったのでこちらにした。

私は怖い話とか大好きで、ネットで有名な話は読んだと思うのだが、そこから「怪談小説」に最近手を出し始めた。そのうちの一冊がこれで、夜想像して眠れなくなるような事もなく、伏線と反復があって先が気になり、かつゾッとするというすごい作品だった。さすがー、さすがですー。

舞台化しなさそうな理由

 ・もはやオムニバスでスペシャルドラマになりそう

舞台でやる必要なしって感じ。

好きなので紹介しました。薄いのでぴゃーーーって読めます。

 

私の家では何も起こらない (角川文庫)

私の家では何も起こらない (角川文庫)

 

 

 

疲れてきた。

もう6000字も書いているし、もはや7000も見えてきた。

途中から入野自由のお仕事紹介みたいな雰囲気だったり、私の本棚紹介になっているが、よかったら見たり読んだりプレイしたりしてくれると嬉しい。

 

慢性的な厨二病を患う私と趣味が一致するかどうかはわからないのだが、そんなこと言ってたら一生紹介などできないので一般ウケは気にしなかった。

ブクログの私の本棚のリンクやスクショ貼れば良かったのではと、ここまで書いて思ったが時すでに遅し。

 

舞台『初恋モンスター』感想

若手俳優オタク垂涎! 推しにやってもらいたい役ベスト10とか発表になったら、どんな役がランクインするのかっていうと、たぶんサイコパスな役が1位とかになる。

私も、日々推しがやってくれたら嬉しいと思いながら、槙島聖護をグーグル画像検索したりする。
2.5乱立のこのご時世、もう「このアニメ・マンガなら舞台にしても舞台映えすると思う!」みたいな妄想をしてたとしても、実際舞台化して大人気作品で注目作でもない限り、こそっと始まってスッ……と終わる可能性だってある。
 
ずっと単独主演舞台があったらいいなと思ってた。
メインキャストやキーキャラクターではなくて主演が。
こそっと始まってスッ……と終わらず、そしてこの2.5のブームが終わってしまっても主演を務めることができるような爪痕を残して欲しい。出来れば、刀を振れるやつ。特技だから。
 
なので、『初恋モンスター』の単独主演が発表になった時、「ついに来たわ」と思った。
で、小学五年生の役柄であると知って、「?」という顔をした。原作も読んだ。私には早すぎた。なんでよりによってこれ? もっとあったんじゃない?
それでも決まってしまったものは決まってしまったものなので、一抹どころか胸いっぱいの不安を抱きつつ幕が上がった。
以下観劇後の感想である。結論から言おう。ちゃんと楽しい気持ちも持てた。
 
・子供たち可愛い問題
おバカ小学生三人組+カズが、とても可愛かった。
推し含め、成人男性が非常に頑張っているはずなのだが、「頑張ってるなあ」とはあまり思わなかった。わりあい、おバカで可愛く、目に入れても痛くない子供たちそのものであったと思う。トムめっちゃ可愛い。
本当は、観劇最初の方は、頑張ってると思った。ちょっとだけ。推しが一番頑張ってる感出てるのは、五分前アナウンスである。
特技・ピアノがピアニカという形で活かされていたのもとても良かった。無駄に上手かった。
とても可愛いのだ。無邪気に笑顔なところも加点だし、ふとした瞬間に甘えてみせるところも出来映え点最高評価待った無し。世界新更新、可愛いは正義である。可愛いの前では全面降伏だよガッキー、いや、マッキー。
「結論に達したー」という言い方がとても可愛い。怒る時に頬を膨らませるのもくしゃっと笑うのも可愛い。
取って付けたようになってしまい、大変申し訳ないのだが、こころちゃんも可愛かった。
意外とハスキーな声をしているところもポイント高い。セクシーである。
もしかして連日の舞台で声を枯らしちゃったりしてる? 気を使えない客でごめん、どうかご自愛ください……。
 
・日替わりとアドリブ
コメディって脚本難しいと思う。私はコメディ(スタピ)を見た経験(複数回観劇)があんまりないし、推しだけ観に行ってますみたいなスタートを切っちゃってる時点で何を見たらいいか、どこを楽しみにすべきかというのを考えてしまう。
そもそも原作あるし、ストーリーについては原作の問題である気もするのでそこはまあ置いておこう。
日替わりシーンがあると、「あ、違う」と思って集中するからいい。ところどころ、公演期間最初の方と最後の方では少しずつ変わっていて、何度見ても楽しく観れた。みんな余裕が出てきているのか、アドリブにも対応してたりするんだと思う。アドリブなのか脚本があるのかは私にはわからないけど。
個人的には無音でニタついてしまうところを治したい。恥ずかしいので微笑むだけの余裕を持ちたい。
 
・会場とセット
後ろの方で見てもさほど気にならない広さである。
一階壁際のソファー席でシャンパンを傾けながら美しい男たちのレビューを観たいと思った。それなんてスレイジー
で、そんな劇場であるから、真ん中の円形舞台で基本的に話が進んでいくし、背中を向けられてしまうこともあるけどこっちを見てくれることもある。
が、やはりステージと向かい合うように席が取れるのが最適ではある。あと埋もれる。
そして向かい側に座る客の顔が見える。辛い。多分向こうもそう思っている。一列目をめちゃめちゃに観察してしまった。
「舞台化する必要あるのか問題」については、あの形状のステージで、あの距離感でやるのであれば、舞台にしても面白いコンテンツだった、という回答になると思う。
近くをペダステみたいな音楽とセリフで走って行く時もう面白くて仕方なかった。もはやペダステより走ってるのではないか(などと言ってペダステの人に怒られる)。
 
・下半身パツパツ問題
突然だが、推しは下半身がたくましい。上半身もしっかりしているのだけども下半身がたくましい。
体操服、太ももの筋肉はさることながら、ふくらはぎもすごい。
トム役佐川大樹の足首の細さを見て欲しい。推しはたくましい。
多賀役小野健斗の全身と見比べて欲しい。推しはたくましい。
奏は小学五年生ゆえ、とても動く。飛び跳ね、蹴り上げ、走るし、しゃがむ。翔さんがポロリを心配していたが私も心配する。
顔や仕草は大層愛らしいのだ。
だけど、下半身が成人男性なのが、こう、なんていうか、こう、気になる。悪い意味ではないし正直興奮してる感もぬぐえないのだけど、なんていうか、大丈夫かなって、思って心配になるのだ。いろいろ。
あと前から思ってたけどところどころ年相応だよね。そういうところも好きやで。
 
・気の使い方問題
すごい気を使ったキスシーンがある。
まず、奥田こころちゃんは中一である。仕事とはいえ、中一のうら若き乙女と27歳の推しのキスシーンは、どう考えてもダメである。
そしてたぶん、若手俳優っていうのは、キス一つとってもいろいろ気を使う。それはメインファン層が若い女であり、彼女らがお金を使ってくれるかどうかが重要であり、そしてオタクは基本的に推しが女優と絡むと有害になりがちだからだろうと思う。
加えて、全方位衆人環境である。
何が言いたいかと言うと、角度で口元が見えない寸止めすらちょっと難しい、という事だ。
その解決策が、まさかの影絵である。
夏歩ちゃんは人形、奏は推しの影で、客から見えるのは布に映ったシルエットである。
色々な問題をクリアした画期的方法なのだろうけど、なんか気を使ってる感じが最初気になって仕方なく、要は慣れの問題であった。
小窓から顔を出しているこころちゃんが可愛い。
 
・ほぼミュ
すごい歌ってた。そんなに歌うと思ってなかったのでとてもびっくりした。余談だが私は手拍子が死ぬほど下手である。リズム感の死。
前述の通り、「イケメンのレビューが観たい劇場・第1位 クラブeX」であるからして、なんと推しのレビュー(?)が観れる幸せ。推しのダンスも観れる。あのF6チョロ松・肩コリダンスが稽古場で一世風靡小野健斗も踊る。
さすがにCDにはならないのだろう。DVDでチェケラーである。
・笑いの趣味合わないかと思ってたけど思ってたより大丈夫だった
文字通りである。
原作を読んだ時点で微妙にハマれなかった私が悪いのだけれど、ハァ怖い、ハァ怖いよオと観に行って最後はもうすっかり初恋と言う名のモンスター。吹き荒れる奏くん可愛いというモンスーン。君の魅力はハリケーン
舞台になったからこそである。舞台化万歳。
カマトトぶるつもりじゃないが猥談(うんこ程度で猥と言っていいのか……)が苦手で、「うんこ連呼するところが観たいわけではない」などと言ってもいたがどうでもよくなってきた。可愛いからもうなんでもよくない? うんこ連呼してるのも可愛くなってくる。
最初笑うポイントがわからないと感じてしまって、でも回数を重ねたら純粋に楽しくなってきた。最後は楽しく、笑って観れた。私の悪い癖なのだが、その空間に馴染んでくるといろんなことがどうでもよくなってくる。ストーリーはもうよくわからないけれど、もう面白かったし可愛いからどうでもいい。奏くんの健やかなる成長を望む。
 
・同担ばかり問題
推しの出てる作品っていうのはここが辛い。最高に辛い。どうしようもないことだから余計に辛い。
辛え〜〜って言いながらも行く。大変である。
もうどうしたって降りれないので気を使う。自分にめっちゃ気を使う。
仄暗いところを見たくないんだ。
 
・まとめ
総括としては、危惧しているよりずっと楽しめた。みんなが顔真似してるところが可愛いと思う。

 なんていうかね、周りが濃いんですけど、すっごい面白いことになってるんですけど、私推しの話しかしてねえな。本当に可愛いんだよ。

なんかねー、褒めてあげてほしい。確かにずっともっと上手な人はいるってわかってるけど私にとっては彼が一番だから、もっと認めてもっとわかりやすく評価されてほしい。
でもなー、K出の新規だからなー……。私がネガティヴなだけなのかなー……。
 
そういえば、食事はつばめグリルを予約して行くのがオススメだ。とっても美味しい。
あとクラブeXに用があるような人間はつばめグリルに行かないみたいな安心感がある。まわりオタクまみれのところで話す危険性を少しは軽減出来るかもしれない。
 
まとまりのない感想で申し訳ない。
27歳のうちにまた主演があったらいい。刀振れたりとか、2.5じゃないとか。
 
まっきーさんの仕事と言えば、待望の写真集である。
みんな買ってくれの気持ちと共に、イベントが抽選応募ということで何冊も買ったとしても行けないことを前提に考えなければいけないというこの苦しさがすごい。致し方ない。
しかも法人別イベントもあるとのことだ。どうなることやら。
しかしなんてアンニュイな顔をしているんだろう。これ表紙にするつもりだろうか。
こういう綺麗な顔をされるのも良いのだけれど、あんまりにアンニュイな表情をされると、胃の上のあたりがキュッ……となるので、もっと楽しそうな表情もちゃんとあるといいなと思う。
満面の笑顔もあるのだろうか。ご飯食べてる写真とかもあるのだろうか。その後眠くなってる写真とかもあるのだろうか。めっちゃ見たい。
とりあえず、こちらいつも大変お世話になっておりますが、ご購入頂くと大きなサンドイッチを頬張る牧慶彦さんが見れます。
 
『普通じゃない職業』については、結局寝込んでて土日を潰し、病院行って、会社行って、結果観れずじまいで終わりました。ちゃんちゃん。
道教室+あらまきばでとんでもねえネタバレらしきものをかましていたので、観たような気すらしてきている。妄想で補える気がして来た。
推しのあのよくわからない帽子と、翔さんのアレな感じのシャツが大層気になっているくらいだろうか
内容に関してはもう皆さんの感想を検索するより他はないのでガンガン書いてください。
 
『戦ブラ』については長ったらしく書いた記事がある。ざっとまとめると「声の仕事にも着手したようですので頑張って追いますね」である。

aoionon.hatenablog.com

 サンプルボイスが公開されている。意外と落ち着いた雰囲気だ。是非聞いてみてほしい。

 
そしてこちら。

townwork.net

もう一生ちゃんたまに頭あがりません。ありがとう。ありがとう玉城裕規。おいでませトキ。脚向けて寝られないので脚をたたんで寝ることにします。
この一個前インタビューのここが好き。

キャップかぶってますし、ヅラかぶってますし(笑)、脳がプスプス言ってました。…結構、今でも当時の夢を見ます(笑)。

 何せめっちゃわかる。共感がすごい。私も一人で店を回していた頃の夢を見る。バイト一人で店を回すって、今考えると意味わかんないよ。あとキャップとヅラ被ってるの可愛い。

 
お伝えしておきたいのは、風邪は、引き始めが肝心。病院には積極的に行き、そして身体の不調を感じたら会社を休まないと、私みたいにずっとダラダラと通院する羽目になるよ。
 
で、これからしばらくブログに書くことないけど……どうする?

『メサイア暁乃刻』感想

会社の同僚にイラつくことがある。

そいつがどんな仕事をしてどんな風に神経すり減らしているのか全く知らないし興味がないが、さも「私は忙しいのであなたがこの雑務をやってください」というような感じで言われると頭にくる。何故なら私も働いているからだ。

そもそもそいつは内勤であって外回りをしないならそれくらいの雑務してくれても良くない? となすりつけ合いの様相を呈し、多大なるストレスを感じて可及的速やかに解決策を提示し同意を取って勝手に実行した。

こうしてお互いの仕事への理解は失われ、さながら有賀と間宮のように道は分かたれたまま交わることなどないのである。

ごめん、嘘だ。

理解しあいたかった有賀と間宮と違って私たちは別に理解し合おうという気はない。ただお互いにお互いの考え方にイラっとするだけだ。私はあいつの金の使い方に一生理解を示すことはないし、あいつは私の買い物の基準に理解を示すことはない。そしてそんな些細なことでもめるような精神状態を作った仕事への理解もする気はない。

でも有賀と間宮は理解しあいたかったんだよな。二人は共にあって欲しかったよ。間宮一周忌を終え時代は加々美だというのに未練がましいことで、私はまだ舞台の上に間宮を探している。

 

そうなってくると、最初から二人でいることを選んでいた白崎と悠里は、RPGの定番主人公ズだった。

まあ引きこもりのパーティーメンバーってそうはいないけど、でも幼馴染で同じトラウマを持ち、同じ場所から旅立つなんて、物語の主人公じゃなきゃ許されない。

白崎の主人公力の高さはメサイアシリーズ随一なんて趣すらある。と勝手に私が思っている。 撮り順の問題ではあるのだけれど、深紅がびっくりするくらい辛くてその中で唯一の救いが白崎だった。有賀心開くの早いよ……私まだ加々美受け入れてないよ……。

そんな中で白崎はあの四人(新旧)の中でバランサーであって常に真ん中にいる。概念的メサイアになれたかもしれない高野との道が分かたれてなお、正義を説き、自分の目的ではなく国に住まう人間のために引き金を引く。例えその正義が、白崎の思う正義であって絶対的に正しいものでなかったとしても。

この主人公力の高さ。

そんなわけで、私は白崎のことが一番好きだ。

 

ここ数日、まるで薄氷の上を忍び足で歩くかのような心地だった。 というのも、私がツイートもしないのにツイッターに張り付くことを専らの日課としており、さらに絶えず色々なワードで検索していることに起因し100パーセント私のせいである。

まだまだ幕開けて序盤であって、後半観に行く予定の身としては踏み抜いてはいけないネタバレが多いはずだ。依存症としては検索しないようにするのが一苦労であった。

だって白崎は一人だ。どうして一人にならなければならないのだろう。事務所変わったから?

サクラにはメサイアしかいない。メサイアしかサクラを救うことができない。白崎なんて初めから悠里しかいなかった。高野じゃ共に行くことのできなかった道を共に進んだのは悠里だ。突然の失踪ってなんだ。鋭利の卒業試験みたいなことなのか? それとも父親を追った周なのか?

今の所一番怖いのは、悠里が裏切ることでもなくどこか別の場所で一人で卒業試験に挑んでいるとナレーションで説明されることでもなく、戦えない体になっているとしたら、だ。

こんなの、悪い夢みたいだ

戦えないって

 

 

と、ここまでが観る前の心持ちである。

一度更新してから観に行こうとしていたので長々と書いたのだがタイミングを逸した。

以下は、これから観るぞ。と、観てきたぞ。の気持ちの話である。

 

桜の樹の下には屍体が埋まっている!

これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。

 

のような気持ちでその日私は電車に乗った。

『サクラノモリ』という短篇をご存知だろうか。『新装版メサイア』に封入されており、インターネット各所でファンが心の桜にペットボトルで水をかけるきっかけを作った、あの短編である。

悠里を失うことに尋常ならざる恐怖を抱いている私は、白崎が一人でサクラノモリに立っているところを想像して泣きそうになりながら移動していた。桜の樹の下には概念的に屍体が埋まっていて、決して一人で佇んでいるわけじゃないんだと、勝手にこの世からいなくなったことにして勝手に納得させながら。全然納得してなかったけど。

変わらず同僚にイラついたりもしたが、メサイアのことを考えて鬱になってるうちに原因となった一件は解決し、本格的に白崎のことだけ考えて鬱になっていた。

そう、もはや私は鬱であった。

こんなに鬱だとさぞメサイアが好きなんだろうと思われるだろうが、私は十億渡して小島秀夫監督に顧問になってもらって全編作り直して欲しいと思っている。特に映画とドラマ。

そんなことはどうでもよくて、サンシャイン劇場である。いつぶりだろう、パラノイアぶり?

本当は大千秋楽まで寝かせたかったがもう我慢できないのでブログにしたためる。ネタバレ必至であるからして、ご容赦いただきたい。

 

冒頭、拘束された白崎のシーンで悠里の声がした時、声優という夢を見る廣瀬と白崎と共にいたい悠里が頭の中でぐちゃぐちゃになって、それでやっぱりもういないんだなって気づいた。

悠里は、白崎にとっての光だった、というのが今回よくわかった。

そしてやはり、白崎は光だった。 一度も疑わず、絶望しても全てを投げ出すこともない。「どうなっていたか」と言いながらも、決してサクラとしての道を踏み外すことがない。

 

イギリスのサッチャー元首相は「社会などない。あるのは個人と家庭だけだ」と言ったそうだ。

では社会とは。社会規範とは。社会の構成とはなんなのか。

今回の『暁乃刻』にはそれが無い。夜は、夜明け前が一番暗い。社会の一番小さな単位である家庭も、寝静まっている頃だから見えないのかもしれない。または、白崎と悠里は家庭の喪失を経ているから、意味がないのかもしれない。

白崎の戦いは、今度こそ、個人のための戦いだった。

今回の舞台では国に住まう人間なんて数でしかない。白崎にとって重要なのは悠里の行方であって、その他のことではない。

加々美もそうだ。加々美の家庭の喪失、夜明け前で明かりのない世界で見えないそれを、喪失するきっかけとの戦いという至極個人的な戦い。

有賀ですらそうだった。

間宮に縋っているスペクターは私だった。有賀は間宮の事を心に留めながら加々美という新しいメサイアを受け入れて、加々美は間宮という存在をわかった上で、その代替品であることを抜け出そうとしていた。

「いつき」と「涼」、名前で呼び合う二人を見て思った。名前で読んで欲しいなんて、間宮のときはこれっぽっちだって出て来ない話題だった。間宮とでは出来なかったことを、これからして行くのだろう。

「刹那、お前は変われ……。変われなかった、俺の代わりに」

果たせなかった間宮の代わりに、加々美が果たすのだろう。

 

思うところがないわけではない。

例えば、コンピューターというのは演算装置や電源、記憶領域が伴って初めて機能するのであって、加々美の中のチップ程度で管理可能なはずがない。 ネクロマンサーがどれだけ有能なAIであっても、どこかにネットワークに繋がった本体があり、本来であれば物理的に存在するそれを巡る攻防になるのではないかとか。

脳を利用したのであれば本体と共にあるはずで、さらにそこから意識のみを抽出するという事が本当に可能なのか。

むしろ悠里の行動パターンを学習させ、悠里であれば取ったであろう判断をトレースするプログラムなのではないかとか。

もしそうであったら、それは悠里と言えるのかとか……。

 

だがもうそんなことはどうだっていい。

ネクロマンサーの中にいた、0と1の悠里に白崎の言葉は届いた。そこにいたのは悠里だ。まごう事無き悠里だった。

なんていうか、めっちゃ泣けた。

急にもうなんかいろいろ書くのが面倒くさくなってきたが、すごい泣いた。

悠里は戦えない体なんかじゃなかった。体を失っても戦うことを選んだのだ。

それは一つ、私にとって救いだった。

「けれど、あなたは兵士じゃない。私にはそれがわかっていた。あなたは兵士ではなく、戦士なの。兵士の歓喜のうちに戦場で死ぬことは、ありえない」

 

白崎は、メサイアを失ったが、別たれてしまったのではない。悠里は「同じ空の下の遠いどこかでメサイアが生きている」という生きる理由ですらない。

悠里はどこまでいっても、白崎と共にあるのだ。

悠里はこれから、マイクロチップ入りの屍兵をその手足とし、屍者の王として見えないところから白崎を支えるのだろう。二度と別たれることのない、メサイアとして。

柊介と颯真、有賀と間宮、白崎と悠里……どういった形であれメサイアを失うサクラが多い中で本当に鋭利と珀は幸せというかいよいよ化け物じみて来たな! わざわざ二人で観に来やがって!

ラスト、エピローグの白崎と、屍兵の共闘がとても良かった。わざわざ髪型似せて来やがって!

号泣だぜ! 「壊れやすいたまご」の話リバイバル、だからこんなこと言ったんだね! 粋なことしやがって!

 

そして本当に本当の最後のシーン。白崎が走り出して暗転する。 これがとても良かった。 白崎のことを主人公だと思っている私だから、白崎の夜明けがあの道の先にあるのだと思って嗚咽を漏らしたぜ!(白崎主人公説、身内は支持してくれてることが観劇時判明)

もうなんていうか、うまく書けない。感極まり過ぎて適当になってきた。 白崎と悠里は今までの、紫微、影青、翡翠、鋼、深紅その全てを振り返って、その全てを背負って二人で卒業していった。

おめでとう。次は映画でね。

「あなたは戦士なのだよ、ジャック。この子を頼む」

 

これ聴きながら読んで下さい。

Eternal (赤西仁の曲) - Wikipedia

 

追記、新作発表おめでとう。

映画『虐殺器官』感想

最近無駄にブログを更新している気がするが、理由は特に無くて、やっと使い方とか星とか言うものの存在を認識したのでなんか楽しくなっている。あと周りの人がブログやり始めたのでなんか楽しくなっている。

ちなみに星についてはまだ恥ずかしくて付けたことはない。恥じらう乙女である。それと単純に、pixivを更新できるほどの物語性を持った文章を、腰を据えて書いている時間がないのでブログを書いている。

 

観てきた。

それをどうしても報告したかった。

 

二時間で収めるにあたって、基本的には改変されることは仕方がない。原作は映像になった時のことまで考えて書かれてはいないし、実際に映像になった時にどんな話であれば画面に力があるかは書き手からはわからない。だろうと思う。自信はない。

 

虐殺器官』は、その改変が一番自然であったように思う。漫画版という前提があるからかもしれない。少なくとも「マジか」と思うところは無かった。お母さんのくだりをカットしてしまったのは残念だけれど。

 

以下、多少ネタバレになる。ご了承いただきたい。批評がとても下手なので、感想になる。

プライベートライアンはさすがに使わなかった。けれどアメフトがいい味出してる。コーラ飲みながらピザ食ってアメフト見てるのなんて最高に日本人の思うアメリカ人、っていうバイアスかかってる感じがして超クールだ。

ルツィアの比重が大きい。それはお母さんの死を描かなかったから仕方ないのだろうと思う。お母さんの死をクラヴィスが決めるという苦悩のきっかけを、決断のきっかけとしてルツィアが背負ったのだろう。というかパンフレット見たら中村氏がそう言っていた。正解であった。

「女の取り合いじゃねえか」と映画が終わった後笑いながら言ってた奴がいたが、じゃあなんだお前クラヴィスとジョンにもワトソンとフライデーみたいになってほしいのかよ黙ってろと思った。あいつとは分かり合えないだろうなと思う。

リーランドがとても明るい声で喋るから、「お? 改変か? 生存ルートか?」と思って喜んだ私を粉々にしてくれてありがとう。ちょっと泣いた。界人氏が可愛い。

 

屍者の帝国』では関係そのものがすっかり変わったことで、ある一定の層を取り込むことが出来ていた。私は普通に映画として面白かったと思う。ワトソンのあの狂気に理由をつけなくても、良いかなと私は思っている。その層は、今回は期待できないかな。クラヴィスとジョンはあくまでルツィアを通して会話している。求めるものはルツィア……なんて簡単には言えないだろうし。ワトソンが全世界巻き込みながらフライデーを求めたのと対比してしまうな。

『ハーモニー』は最後の一言がとんでもなく改変だった。おおよそ原作通りと思って進んでいったところに一撃食らった感じだった。観た時はビックリしたけど、今思うとアレも限られた時間で旅を終結させるには必要だったんだろうな。「憎いけれどそれだけじゃない」と伝えるには、二時間は短い。

というわけで、肯定的に捉えている人間が書いている。先に言うべきだった。

 

ラヴィスが諮問委員会(で、いいのだろうか)で口を開き、息を吸うところから始まるのがとても良かった。聞いてはいけない文法で、今から彼が喋るのだ。そういう話でいけば、カウンセラーのところがすごく良かったと思う。「子どもを殺せますか?」で暗転。最高にクールだ。

そして最近なかなか観れないような、戦場の描写がすごい。陳腐だけど、すごい。描くと決めた人も、あれだけの描写をした人も。

 

是非、観れるのであれば、観て欲しい。

私は帰り道に買い物しようと思ったけれど、なんだか平和な風景に疑問を抱いたので切り上げて帰ってきた。影響されやすいのは私のいけないところだ。あともし朗読劇やることになったらクラヴィスは秋人氏にやってほしい。

君の名は。』のようにはなれないだろう。きっとそんなに長くは上映していてはくれない。だから、どうか、今観れるのであれば、観てくれたらいいなと思う。

ここまで書いて気づいた。「心だけが特権的に自由であることなどありえない」というあの名セリフ。言わせなかったな!!この動画で聞けます!

youtu.be

『スターピープルズ』と『Enter the New World』

 

・スターピープルズ
観ました。面白かった。
真っ直ぐなストーリー、真っ直ぐなメッセージ性、熱いというか若いというか、そういうところも彼らしかったのかな、と思う。
 
私、予定調和大好きで。大どんでん返しが嫌いか、と訊かれるとまた違うんだけれども。
 
「こうあってほしい」という願望が叶えられるカタルシスというか、ハリウッドのご都合主義大団円(家庭崩壊していた主人公が英雄になると共に、家庭が円満になる)とかすごく好きだから、たとえみんなの考え方が綺麗事(そう感じてる自分もいるのは事実)でも、信じられた。
というか、綺麗なことを真っ直ぐに描けるところが好きだなと思った。
彼も結構こじらせていると思うが、その真っ直ぐな感じが良いところだと思う。
 
あと、可愛かった。
大学の専攻がひねくれた学問だったせいか、割とひねている自覚もあるけれど、
(予定調和はルールのように感じるのでフラストレーションが少ないのかもしれない)
キャラクターがみんな可愛らしくて、癒された。ライトが好きだ。そしてスターとライトの関係が好きだ。理由は、まあ、みなまで言うまいという感じだ。
 
愛情で成り立つ作品なのかな。
池田さんの演劇や物語への愛情。彼のファンが彼の物語に対して持つ愛情。役者間・スタッフ間の愛情。
愛情を感じながら観ると、なんだかとても、温かい気持ちになる。そんな舞台だった。
 
・Enter the New World
入野さんライブツアー2017千葉公演に行った。
彼は、エンターテイナーだ。キラミューンのファンクラブに入っているのにも関わらず、他のメンバーのライブには行かないから比べようがないというところもある。
だが、今までライブに行ったアーティストやアイドルと張り合うステージだった。
歌、ギター、ダンス、雑なトーク……。全部楽しかった。
 
歌はもちろん上手い。ミュージカル発声じゃなくてポップスの歌い方でも。
テレビで歌う機会があったから、ご存知の方もいるかも知れない。彼は先輩に「バラードが良い」と褒められたそうだ。私もそう思う。バラードやミディアムなポップの、どこまでも伸びる歌声は聴いていて心地いい。
「Bing Bing Knight」の「きっと(歌ってる)……君だよ(囁く)」が最高。
 
ギターを弾きながらロックやバラードを歌う彼はカッコ良い。
初披露だったアストロホールを思い出す。今や一本で弾き語れるまでになったのだ。感慨深い。
弾き語り、というところでは「朝焼け」がすごく良かった。この曲大好き。カバー元も大好き。
セトリ序盤はロックが中心でエレキかき鳴らしながら歌っていたが、あまりに久しぶりのノリで懐かしくて懐かしくて。どうやってノったら良いのか思い出したら心底楽しかった。
 
ダンスしながら歌っても息切れ知らずだった。
本人の口から説明もあったが、ダンスメドレーをこれまでの振りから一新して、大変だったのではないかなと思う。
アンフィは円形ステージでとても広いから、それを余すことなく使っていたと思う。
例えば、バンドメンバーが前に出てきたりとかもそう。「BANANA〜」とかみんなで踊れてとても楽しかった。
 
トークが相変わらず雑で(笑)
もともととても塩な人だから相変わらずなんだけれど、でもなんだろう、やっぱり自分のファンしかいないからなのかな、キラフェスとかよりさらに雑で(笑)
自然体な感じが、彼らしいのかなと思う。
 
演出として、ライティングが凝ってたと思う。
他のキラミューンメンバーを知らないが、背後にバンドメンバーを従えている程度のセットで、ライトやスモークで魅せる演出だった。
レーザーはない。キラミューンにおいてレーザーは柿原氏の専売特許ってことのようだ。
途中、バックで上からツアーロゴが下りてくるが、とてもビッグバンドビートで、海外感が強く、泣きそうになった。
 
そんなわけで、要所要所で泣き、声をあげ、腕を振り、踊り……熱いライブだった。
思えば最初に好きになった人だ。最初に応援したいと思った人だ。また泣きそうだ。
 
「すぐ帰ってくる」そうだ。
ファンのために急がなくていい。と私は思う。
寂しいけれど、彼が満足して帰ってこれるのが一番大事なことだから、帰ってきたらまたライブをして、話を直接聞かせてくれたらいいなと思う。
 

日記

本当にとりとめの無い日記です。

 

ゴッホゴーギャン
今年は、ゴッホについての舞台が、たくさんあったような気がします。
私が見たのは「ミュージカル ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」で、入野自由さんがテオを演じる作品でした。
昨年から2.5次元にハマったことで、歌への評価が恐ろしくザルになっていたのですが、
入野さんの歌は素晴らし過ぎて、一曲目で目をかっぴらいて息を飲みました。
ゴッホゴーギャン展」に行こうと思いました。あと将来双子の馬か猫を飼う事があったら「ヴィンス」と「テオ」と名づけようと思いました。

不勉強なもので、絵画の価値についてはよくわからないのですが、展示されている作品の中で、私はアーモンドの花が好きでした。
手折られた枝の一本を描いたものでしたが、ヴィンセントが甥のために描いたモチーフと同じだと思うと、
入野さんの歌声が思い出されて泣きそうになりました。テオに、入野さんが演じるテオに、息子が居たのだと思うともうそれもとても辛いのです。
昨年「ミュージカル タイタニック」で、入野さんは一等客室のゲストを演じておられましたが、彼はまだ幼い息子にキスをして、
そして救命ボートに乗り込む妻と息子を見送りました。テオもまた、息子にキスをして、舞台の上を去って行きました。
幼い息子を残して逝くしか舞台の上に居られないのかと、ハリウッドのような大団円大好きの私は考えてしまうようです。

ゴーギャンもまた、ミュージカルでは友情は破たんし、終わってしまったかのような印象を得ましたが、
そうではなかったのだと、今回の展覧会が教えてくれました。
最後に展示されていた「肘掛け椅子のひまわり」、今回の展覧会でメインで使用されていたゴッホの描いたゴーギャンの肘掛け椅子を見た後に、
ゴッホが腹を撃ち抜いた後の時代に、こういうものを描いて(展示して)いるなんて、ゴーギャンのなかにもちゃんとゴッホの存在が残っていたのだと、
まるでゴッホの身内のような気持ちで眺めてしまいました。一方通行で無かったのなら、なによりです。

女は男性が二人いたら夢を見る。今回の場合は永久に続く友情と、兄弟の絆ですね。

 

・K -Lost Small World-
ブルーレイ買いました。最高。
一番最初に見た2.5次元は初演のDVDでした。もともと白銀のクランが大好きな私が、白銀主従きっかけでDVDを見て、気づいたらこんな感じになっております。
仁希のビジュアルが本当に好きだと言う話は置いておいて、とにかくロスモワが私の心に刺さるという話と、美咲と猿比古に対する独自解釈の話をします。

思春期の閉塞感も大人になることの閉塞感も、もういい加減知っていてしかるべき年齢になりました。
けれども、みんながそれを抱えていると、当たり前に通る事だと認めるのも、なんだか癪だと思う子供のまま、年を取った人間が私です。
大貝阿耶ちゃんへの感情移入度が、半端ではありませんでした。
彼女だって表舞台で生きていけるかもしれなかったのに、二度とそこへは戻れないのだと思うと。
一度、解放されたはずがまた、閉塞感に埋没していくのだと思うと可哀そうで、猿比古よりかっこ良くて出来る登場人物を作って、飛行船を追いかけたあの日より楽しい毎日を二次創作したくなります。

小さな世界では美咲も猿比古も王様だったのに、残酷な事に本当の王様は別にいて、
選ばれなかった二人はその王様の臣下となるしか物語を続けることが出来ない、閉塞感の先にあった閉塞感がしんどかったです。
猿比古は、美咲が自分じゃない誰かを仰ぎ見るのが許せなかったから、今までの美咲のコミュニケーションとは別の、
美咲以外に唯一積極的に自分に関わって来た人間――仁希のコミュニケーションを真似したのだと、「美咲ィ」と呼ぶ声を聞いて泣きました。

思えば、仁希の世界にもたぶん木佐さんと猿比古しか居なくて、何かしら特別だったのだろうし、スモールワールドで、ロストしていたのだろうと思います。
仁希と木佐さんに夢を見まくっている自覚はありますが、そこに愛が無かったわけではないと、どうしても思ってしまいます。ハリウッド脳だから。
何故籍を入れたままなのか、何故堕ろさなかったのか、何故入院を知っていたのか、何故月に一度怒らせたいのか。
関わり方を間違えていたんだよと、今日も考えて二次創作を漁ります。

めんどくさい人間を描かせたら、壁井ユカコ先生は最高ですね。

2016年総括

主要今年取った舞台のチケットは全て消化したので、ちょっと早いですが振り返ってみたいと思います。
と、言っても、本当にたくさん見る人に比べたら読み応えねえなってレベルで、
むしろほとんど全部振り返っちゃってる感じしないでもないですが、保存されてる半券はもう少しあったのでセーフですね。
DVD含めたらもう少しあるけど、生で観てないもの書いてたら増えて増えてしょうがないからね。今回は生だけで。
 
 
・泣ける部門
泣き虫極まってるのでここが一番多いです。
 
「ミュージカル薄桜鬼 新選組奇譚」
去年、某イベントで自担に「行きます」と報告して単身乗り込んだのが、今年最初の舞台でした。
この頃まだ私はちゃんとシリーズを観ていたわけではないのですがゴリゴリの薄桜鬼オタクだったので、まぁ「土方篇」が存在しているのに「新選組奇譚」ということは、クライマックスは違うはずだと思っていて、
と、いうことは、たぶん……と苦しい思いを抱きつつ銀河劇場まで行ったのが懐かしい。
ヤイサで笑っていた自分はこの日確かに死んだので、気づいたら頬を涙が伝っていました。
序盤結構楽しく話が進んでたのに、一幕ラストくらいの山崎のシーンで泣き、二幕は10分おきくらいに泣き、沖田が土方に詰め寄るシーンで泣き、思わず「藤堂篇」を購入し帰宅して観て泣きました。
好きなシーン:風間の最初の歌、咳が下手な沖田、土方に詰め寄る沖田
 
「ETERNAL CHIKAMATSU」
なんかすごく泣いたのは、出演者のお芝居が凄すぎたっていうのもあったけれど、私はここまでの間に薄ミュに引くほどハマってて、多分それでした。
板の上で死ぬことを繰り返すことが鍵になるこの作品に、思いっきり板の上で何度でも死ぬ新選組や鬼を重ねて号泣していました。
ラストは「どうして私を置いて行ってしまったの」と泣いた。何に置いて行かれた体かはわからないけれど。
好きなシーン:小春に絡む前に後ろで着物に着替える太兵衛、最後の早替え
 
会場中のすすり泣く声がもう……。
序盤が胸躍るような恋だったから本当に切なくて涙が止まらなかったです。
演者が違うから二回見たけど、一回目は笑えたシーンも二回目は先を思って泣くっていう感じで、ずっと泣いていました。うるさかったと思います。ごめん。
好きなシーン:「花は咲き、そして散る」
 
「ミュージカル薄桜鬼 HAKUMYU-LIVE2」
二日目に矢崎さんの歌聴いてからラストまで泣いていました。
矢崎さんの歌が泣けたのはもちろんなんだけれど、鈴木さんと橋本さんが挨拶でめちゃめちゃ泣くから客もめちゃめちゃ泣いてて、めちゃめちゃ泣く鈴木さんの背中見て松田(岳)さんが震えてて、本当もうなんていうか、「泣かないで〜」みたいなことをする余力もなく泣いていました。
本当に夢のような時間でした。
でも推しぽよ見たらけろっとしてたからなんていうか、ちょっと冷静になった。人の心があるのか心配になる。
好きなシーン:「さぁ、盛り上がって行くよ」、風間メドレー、宮崎さんゲスト回であわよくばを狙って少し屈んだ私の連れ、『冷徹な瞳』と『paint it blood』と『変わらないもの』
 
「瞑るおおかみ黒き鴨」
開始十何秒かで泣きました。
西南戦争って聞いてたのに普通に会津戦争とか油小路とか箱館とかインサートされるから無理〜〜ってなった。近藤さんの死を告げる土方さんの涙と凍りつく斎藤さんの表情がとても辛かったです。
あとは、松田(凌)さんが斎藤一と対峙すること、鬼と呼ばれる人間佐川を演じる鈴木さんと、かつて鈴木さんの演じる鬼と死闘を繰り広げた半さんの戦いとかなんか薄ミュ的意味で泣けました。
泣きすぎて隣で見てる友人に「嗚咽がひどい」と言われ本当に申し訳ない……と謝りつつ写真買い足した(購入枚数が倍増)し、円盤予約した。来年また家で見て泣けると思うと楽しみで仕方ないです。
今年ベストオブロス舞台。
今はとりあえず夜中に挿入歌聴いて泣くことを生業としています。
好きなシーン:近藤さんの死を告げる土方さんの目に光る涙、晋介が槍持ってグルグル回すところ、「死んだ振りでした」の薩摩、這い上がってくる佐川さん、「飛べりゃあなんだっていい!」
 
 
・笑った部門
「アヴェ・マリターレ!」
死なない池田さん観れる〜〜って思ったらめっちゃ死んでた。
笑えるだけじゃなくて、ホロっと来たところもあって、楽しかったなあと思い返せる舞台でした。
池田さんはすごいですね、あれだけのセリフを一切噛まずにあれだけの運動量(?)をこなしてて。スタピ行きます。
好きなシーン:時男くんが横になってたソファから全身運動で飛び起きるところ、お父さんとヴァージンロード
 
「三人どころじゃない吉三」
男の姿に戻ったお嬢吉三が、出会う女性出会う女性のハートを射抜いて行くところで「鈴木拡樹〜〜最高〜〜」ってなった。
手ぬぐい買わなくてごめんなさい。
好きなシーン:「ロミジュリ発売中!」の合いの手、お嬢吉三と目があった女性全員が落ちるところ
 
・まだ忘れたくない胸の熱さを部門
昂まるぅ〜〜……ってなったものですね。
 
パラノイアサーカス」
胸熱すぎるし「これは私のパラノイアか?」と観てる最中に何度も思いました。
理想の世界というか、何度も夢見てきた世界というか、私の頭の中にあってほしい世界そのものでした。めっちゃ好き、最高。
こういう感じのフリーゲーム沢山やったことある気がしますけど、「お金払わせて〜〜私にお金を使わせて〜〜」と思ってたのが現実になった感じ、最高。
ラストの「小生は江戸川乱歩!」の所とかかっこよすぎました。スタイリッシュに文字通り輝いてた。結果的に観客全員が彼の虜。
リリイベで二回も名乗りを見せてくれたの本当に楽しかったです。
好きなシーン:「不二子ちゃ〜〜〜〜ん!!」、「聞かせて」「教えて」、名乗り
 
「舞台 青の祓魔師 京都紅蓮篇」
やはり少年マンガはこうでなくっちゃ、と思いました。兄弟が最高過ぎて関係性部門に入れるか悩みましたが、最高な関係は随所にあって結果的に昂まったので別枠にしました。
ちょうど一週間くらいあけて複数回見たんですが、幕開けてすぐのシュラさんとか「大丈夫?」と思いながら観てたのが、次観てたらめっちゃ上手くなっててすげえと思いましたし、
宮崎さんが淡々と藤堂に銃をぶっ放してた印象だったのがだいぶ濃ゆく、ねっとりと、「簡単には殺してやらないぞ」みたいな演技になってたのが本当に印象的でした。
好きなシーン:オープニングで祓魔塾のメンバーが燐に背を向けてる時に唯一雪男だけが燐を見てるのに、燐が振り向くと雪男が背を向けるところ。ジジイの殺陣、ラストの奥村兄弟のじゃれ合い。
 
 
・共に堕ち、地獄の酸に焼かれるまで部門
関係性萌えです。一番オタクっぽい。
 
「舞台 戦国無双 四国遠征の章」の毛利親子
まずね、役者の年齢込みで考えて、年下父に年上息子はずるいと思います。
もう一回言います。年下父に年上息子はずるい。
年下父猪野さんが年上息子荒牧さんがぽちぽち自販機のボタン押してるの見て「かわいい」って思ったエピソードにお金出せると思いました。ありがとう。本当にありがとう。
写真いっぱい載せてくれてありがとう。
好きなシーン:「親思いの良い子」みたいなことを言うところの二人の顔がとても可愛い
 
「極上文學 春琴抄
すごい耽美……。思わず原作買いました……。
恋なんですよね、これ。夫婦なんですよね?事実婚の、夫婦なんですよね?
まあ極上文學なんで演者に女性はいないのですが。
私が観劇したのは松本さんと和田さんの組み合わせの時で、和田さんのサドっ気というか松本さんのマゾっ気というか、観ちゃいけないもの観てる気分でした。エロい。
永遠に尻に敷かれてる佐助よ、あなたがそれでいいなら良いと思うぞ。
好きなシーン:佐助が春琴に縋って泣くところではらりと虚空を見つめる春琴の目から落ちる涙
 
「舞台 インフェルノ
戦国無双と似通ってますが、親子……すごい……。また年下父に年上息子……。
だいぶ、こう……無双の親子観から遠ざかってる気もしますが……役柄上血の繋がりはないですし……原作でも疑われてるし……。
メサみがすごい。これに尽きます。
めっちゃメサい。
好きなシーン:ノエルの「……インフェルノ」、アイキャッチ、嗅いで嗅がれるイケメンたち
 
 
・この推しを褒めたい部門
私に褒めさせて、あわよくばみんなに評価されて欲しい。
 
「K -Lost small world-」
ニキティというクソなあだ名で呼んでました。
「どっちも本役」などという最高としか言えないコメントもさることながら多分ああいう役向いてるんでしょうね、最高。
トレブロどころか普通のフォトも激戦でしたが、今となっては良き思い出……にはならないですね、まだ根に持ってます。
 
とにかく、全てが最高でした。上手でした。綺麗でした。優秀な木佐さんが「まあ籍入れてもいいか」と思ったということは家柄プラス何かあったんじゃないのと思ってましたが、舞台の仁希はその綺麗さでしょうと思いました。
 
伏見家独特の節回しが猿ちゃんに受け継がれたところは、「あぁ、仁希の真似をしているのだな」と思わず納得してしまいました。仁希は後から出てきたキャラクターにも関わらず、ちゃんと歴史の一部として存在していたというか、そういう感じです。
 
あのメイクあの衣装でやっているから仁希だったのが、ニコ生でいつもの彼でやってるところ見たら「怖っ!」ってなりました。
役ってそういうことなんだろうなあと思います。彼よりもっと上手い役者さんはいると思いますが、やっぱりは私は彼が好きです。
 
アイドル(?)にキャーキャー言ったのもうちわ作ったのも久々でめちゃくちゃ楽しかったです。早く円盤を出してほしいです。またキャーキャー言いたい。うちわ出動させたい。
あと関係ないけど、やっとケータイ替えてくれてありがとう。ドシドシ画像をあげて下さい。
 
 
以上です。
こうなってくるとやっぱり全部振り返れば良かったのでは?とすら思いますが、そこは置いておきましょう。
 

 

舞台「K -Lost Small World-」(Blu-ray)

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