2.5ばっかり観ている節操のない私は、また節操のないことをした。
急に、ナルステを観に行ったのである。
まず雑感
2.5は2.5でも、普段私が好んで観るのは薄ミュや刀ステで、パフォーマンスは役者の身のポテンシャルというか、その身一つで戦っているような作品ばかりだ。
ナルステはどちらかと言えば、そういう系統ではなかった。
映像、音楽、歌、音響、衣装、ライティングに至るまでがエンターテイメントの結晶という感じで、役者の芝居はもちろんのこと、その上に乗せられるレイヤーの多さに驚いた。
「忍術」などというものを表現するにあたって、そのレイヤーの多さでたくさんのことをカバーしていく工夫がまず、見ていて楽しい。
身もふたもない話をすると、お金がとてもかかっている。漫画ならてろっと描かれているだけの模様一つとっても作り込まれていたし、セットも豪華だ。肩パットのないブレザーや裏地のないスーツ、裾がつれた袴もある中これはなかなかすごい。
そんで感想
ナルトとサクラ、とても可愛かった。それに先生たちはアニメそのままって感じだったし、サスケはサスケそのものだったし、観終わった感想は「すげぇ」だった。サスケまじでムチムチな事以外はサスケだ。
イタチの真実が明かされる所の話なのだがあまりにも世代直撃という感じで涙無しには観れない。サイのお歌で泣き、イタチとサスケの戦いで泣き、イタチの真実に泣いた。良知くんの歌が上手すぎる。『宝塚BOYS』ぶりなので大変にお久しぶりだったのだがやっぱりめちゃめちゃに上手い。イタチ、大蛇丸、サスケがメインボーカルを張る曲があるのだがビブラートがすごくて毛穴がビリビリした。
ナルミュって言っても良いくらい歌う。
そして、ミュのはずの薄ミュより歌が上手い。
悲しすぎない? 私は悲しい。
スピード感のいい舞台だなと思った。
例えば我愛羅はバレーボールしてたのでいないのだが、いないならいなくてできるシーンをやって我愛羅のくだりはさっさと終わらせてしまうし、
ちょうど暁が台頭してくる頃からずっとナルトはストレスで胃に穴が空きそうな感じなのだが 、そういった胃に穴が空きそうなやりとりも程々、山場としてうちは兄弟のバトルと真実にさっさと話を持って行く。
単調になりがちな説明台詞も歌に乗せてみたり、観客の休みどころがないと思う。良い意味で。飽きさせない。
サスケvsデイダラで、大きなデイダラ型のバルーン相手にサスケが真剣にお芝居してるのが面白くて、かなり肩を震わせてしまったのだが、命をかけて戦っているはずのシーンなので頑張って我慢した。
あれだけ映像を駆使してるのに、なぜその一瞬はバルーンなのか。
多分もっとたくさん観たとしても、すごく良かったと言うことしかない気がする。薄桜鬼と同じだ、あまりにも世代なので上演されてること、それを自分が観に行くようになったことがもう嬉しいみたいな。
ごめん忘れてたけど見に行った理由は北村推しに爆推しされたからなんだけど彼女もうちは兄弟が素晴らしいからって勧めてきたけど北村さんすごく良かったよ!!
とても面白かった。興味がおありならぜひ凱旋公演へどうぞ。