夜明けの星を待ってる

始発電車まばらな幸せ:マイブームはキュウレン・あんスタ

ただの日記

夏が来た。

連日の猛暑、驚くくらいの湿気に嫌気すら差してくる。

舞台を観る人間にとって、暑いにしろ寒いにしろ、カーディガンやらストールやらコートやら、ただでさえ多い荷物がさらに多くなるばかりで邪魔でしかない。暑い中耐えるのはまだしも、冷房の中で薄着で耐えられるほど、筋肉量は多くない。仕方がないとは思うけれど、オタクの荷物の多さには辟易するばかりだ。

そもそも、冷房の風が好きではない。冷房の風が好きな女はいないだろうと思う。

そこで、夏といえばだ。

夏の風物詩。せめて舞台でない時、会社じゃない時くらい、冷房の風から逃れて涼しい思いがしたいのなら。そう、夏といえば。

怪談だ。

 

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少し前まであまり読んだことのないジャンルだったのは確かだ。インターネットで、キュレーションな怖い話ならたくさん読んだけれど、実際小説で探そうと思ったらそこそこ迷った。

やはり有名所から行くべきだろうと思ったので、今回は小野不由美さんの『残穢』である。この本に決めたきっかけは『鬼談百景』で、理由は合わせて読むべき作品のようだったからだ。

 

今まで読んだ本についてこのブログで感想を書いたことがあったろうか。

無いような気がする。舞台化しそうしなさそうの話を延々と書いたことはある。神あそおめでとう。

けれどなんだが、読んだあと一人で抱えるよりは巻き込みたくなる小説であったので、これから少し、感想を書く。

ちなみに映画だが、とても観る気にはなれない。できれば本も、このまま持っていたくはない。

 

 

この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが──山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編! 

http://www.shinchosha.co.jp/sp/book/124029/

 みんな読み終わって最初に思うのであろう。人の死による「穢れ」が『延喜式』的に感染していくという考え方による本作、もしかしてこれを読んだ自分自身もまた「穢れ」が感染したのではないかと。

どこまでが真実で、どこからがフィクションなのかわからない。すべて真実かもしれないし、すべてフィクションかもしれない。

すべて真実であればこの本を読んだことで穢れに感染してしまったかもしれない。もしかしたら畳を擦る音が聴こえるかもしれない。もし聞こえてしまったら、その先は?

と考えてしまうところがこの本の魅力であると思う。

触れたら感染するかもしれないのにネットに感想を残すという行為は、恐らく感染させようという気持ちはなく、一番近いのは感染してしまった自分の「穢れ」をなるべく薄くしたいというわずかばかりの抵抗のような気がしている。

霊感がある人ばかりでないだろう。私も全くない。これまで見たこともないし、そういう現象だと感じたことにも遭遇したことがない。それでも感染したのではないかと思うのだ。

いやもしかしたら、私の暮らしてきた土地がもともと「穢れ」に触れていたのではないかとすら思う。

そうであったら、すでに穢れていたら? 私はその穢れの震源地の一つとして、その穢れを拡散していたとしたら?

残穢』は淡々とした本で、派手な心霊描写もない。だが代わりにこうしてあとを引く作品だった。

もしかして、こんな記事を書いたことで、これを読んだ人も「穢れ」に触れる羽目になっていたら申し訳ない。

 

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別の話。

 

また風邪を引いた。体が弱いのはもうどうしようもないのだが、もはや弱すぎて直接体に栄養剤を入れてみることと相成った。病人っぽい。

今まで大きな病気をしたことはないのだが、この歳になって無理が利かず、すぐに風邪を引き、そして治らない。

会社で大きな失敗をしたり、長引く案件に巻き込まれたり、風邪引いたり、このままでは心が先に死んで行く(鶴丸)。

もう辞めたい。鬱だ。社会人を辞めるとかいう次元ではない。もういっそ人間をやめたい。

上司は扱いにくいだろうなと思う。私という人間が。

 

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また別の話。

 

積みDVD消化期間だった。

こんなに近かったら……汗どころか……オタクが何見てるかバレちゃうよ…… - 夜明けの星を待ってる

感想はこうやって書いているが、ぶっちゃけ「綺麗に書こう、推しの主演舞台なんだから」感がすごいとしか言えない。

今DVDを見て得た感想は「すごく頑張っている」「どうしてこれだったのだろう」でしかなかった。

Kステもシロがキャス変してしまって悲しくて仕方がない。そもそも推しの体調が心配すぎる。

 

僕は桜 血染めの花 いつか散るとしても - 夜明けの星を待ってる

 概ね感想に差はない。見ては泣き、巻き戻し泣き、そして最後まで見て泣くを繰り返していた。

何度見ても泣ける。白崎と悠里は二人で今もいる。

 

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気が滅入る。爪をボロボロにしながらドカタばりに働いて、大した成果も産まずにうだうだと働く現状に嫌気がさす。

どうなりたいのだろう、ということを考える時期に差し掛かっているのかもしれない。

 

私はどうなりたいのだろう。その反面あぁ舞台が観たいなぁと思う。

 

息苦しくなるくらいのスモークの中で、空調の風に揺れる薄膜の、衣擦れの音を聴きながら静かに座席に座りたい。