サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

舞台『男水!』感想

 

シアター1010は久しぶりだった。

 

スポーツものの舞台を観るのは初めてだった。

 

 映像なら見たことがあっても、実際に観劇に行くことが無かった。推しのテニミュはとうに終わっていたし。

 

スクリーンの水飛沫が、波紋が、きらめきが、スポーツを舞台上で表現するってどういうことが教えてくれたし、そのきらめきそのものが青春という感じだった。

 

ぶっちゃけ、五話以降のドラマを観ていない。

社会人って意外と忙しいから、合間を縫って舞台見に行ってたらまあ時間なんてない。

 

だから舞台序盤見て「あ、これダイジェスト挟むんだ」と思ったのだが、実際ドラマの内容をほとんど舞台でなぞり普通に話が進んでいくのに驚きつつ、龍峰との合同記録会の辺りから初見の気分である。

 

というわけで、試合も初見だった。

 

うっかり泣いてしまい、ペダステ黄金期に友人たちが言っていた「よくわからないが泣ける」の意味を痛感した。

 

青春は生々しく、舞台もまた生々しい。

生々しいが故に、うっかり感動するのだろうと思った。

 

まあほぼほぼドラマと内容同じっていうまさかの展開ではあったけど、ほぼ初見の私は普通に良かったと感じた。現在のシーンを演じながら同時に回想シーンをやるみたいなのもなんか青春スポーツ現代劇って感じがした。綺麗なペダステって感じで。

 

れんれんの光希の「クソッ!!!!」って悔しがるシーンがすごく良かったのと、秀平が礼央と大樹を応援する声で図らずも泣いたのと、あとは「部をやめたい」と言い出した結太の涙とかのシーンが好きだった。

ハルミちゃんと川崎さんに腐ったオタク特有の何らかのアレを感じる。

 

仁科さんのあの顔面とその努力家の背景で、女の子のこと軽薄に口にするの「ヒ、ヒェェ〜〜」みたいな感じだ。ズルい男だ。

 

たぶんキャラクターとしてはハルミちゃんが一番好きだが、私は私に反し、光希を高く評価したいと思う。

光希の、付き合ってる女の子のダズリンのカバンから絡まったイヤフォンが出て来たのに冷めて別れそうな感じが良い。カラオケのドリンクバーのコップに直接口つける奴が許せなさそう。デートにスニーカー履くとしたらブランド気をつけないとチェックされてそう。

でも光希はサラダ取り分けるのは個々人でやるべきだと思ってそうだし、女子だからって昼食食べずに3時くらいに入ったカフェで「お腹すいちゃった〜パンケーキ食べよ!」じゃなくてハンバーグ定食食べてても普通に一口くれって言ってくれそうだし、ヘアオイルのブランド変えたことに野生の勘で気づいてくれる(仁科と違いブランドはわからない。仁科はブランドの検討つけてくる)

 

その辺は秀平もそんな感じする。でも光希と違って本人に言えなさそうなところもまた良い。

あと秀平はファストフードに行くと「女の子は海老アボカドが好きなんでしょ?」って言って来そう。

まあそうやって言われたら海老が苦手な私でも元気よく肯定して海老アボカドをオーダーすると思う。

 

ドラマも舞台のあと見たが、この作品は汗臭くないと思う。スポーツものの汗だく感がなく、プールの底の青が際立ってとても爽やかで、塩素の匂いがする。

すごく見やすいと思うし、ビジュアルや題材なら「2.5」感の薄いこの作品は、2.5系列への偏見を持っている人たちにはとても良い入門編だったはずだ。その偏見が、この作品に出演している彼らの行く道の障害になるなら、それを取り除く第一歩になったかも知れない。そうであればいいと、私は思う。

 

逆に言えば、このプロジェクトは2.5であるのにも関わらず、2.5らしい作品の作り方とは多分少し違っていて、それが私たちのような2.5に普段から浸かっている界隈の人間にとっては物足りなさみたいな、違和感とは呼べないけれど「感覚的な違い」みたいなのがあって、一話や始まるまでの高揚感の行き場を無くしてしまったような気がする。

「綺麗なペダステ」はそんな私の行き場のない期待を、私が思ってたよりもちゃんと掬いあげてくれた。でもあまり深読みしたり語ったり出来ないのは、この作品が真っ直ぐだからなのかなあと考えるのを放棄しつつ書いている。

私は概ね、このプロジェクト楽しかったです。

 

私の、なんのきらめきもなかった学生時代の記憶を塗り替えるように、舞台の上からはプールの香りがしたような気がした。 

 

高校生、最高ですね(まとめ)

 

 

ところで話は変わるのだけれど、推しの最近の仕事どうしたのだろう。

声優、声優で戦ブラの時の目新しさを失った私は微妙な顔をするばかりである。

(声優やるくらいなら2.5や2次元ではない一般の舞台に出て経験を積んで欲しいけどいつかみゆくんと共演してくれる可能性を考えて黙る)

 言い知れぬ不安感。

 

あと話関係ないけどやっぱりインスタライブで歌聴けるって最高だしスティンガー歌うまくて最高です。

 

そしてさらに関係ないけどこちら

前回みゆくんは次女の旦那・パーチック、今回みゆくんは長女の旦那・モーテルにランクアップ。あーー……みゆくん……おかえり……。

屋根の上のヴァイオリン弾きは、いつかそれだけ単体でブログにしたい。

 

男水は写真撮るの忘れてもうブロマイド開封式も終わっているのでインスタ画像はありません。

代わりにこちら。

 

 これの売り上げが良ければまた何か続くのかな。どうなんだいプロデューサー。

 

うっかり予算がついたら今度は私の推しもゲス野郎の腰巾着(http://www.fujitv.co.jp/uenosan/story/story10.html)以外の役で地上波に出れるのかい?