夜明けの星を待ってる

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『グッドバイ』感想

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#観劇 #グッドバイ

内容について

男女のあれそれを主題にしててもドロドロになることもなく観やすかった。

コメディとしても全編クスッと笑える感じなのが良く、肌に合わない冗談を連発されることなく、わりと品よく進んでいくところが好感度高い。強烈さ、言葉の強さとか行動の圧迫感みたいなので無理やり笑わせに来るのではなくて、淡々と言葉遊び、やり取りで笑わせに来てくれるのでとても心地よい。なんだろうな、確かにキヌ子のぶっ飛んだ暴力とかあったりするんだけど、一瞬で過ぎ去るからウェ、とならないイメージ。

占い師からの追い剥ぎの急展開にはびっくりしたけど、馬鹿馬鹿しく能天気でそれすら笑える。お金を配りながら歩くというフラグのばらまきが始まったところから読める感じがまた心地よい。一年間の記憶喪失生活の中で、みんながすっかり次の生活に移ってて、それでもやはりちょっとは田島が特別な男の感じとか。1人に留まることができない田島というダメだけどなんか憎めない男を、今までにないタイプのキヌ子に押し付けてるようなところとか、身勝手だけども多分本当に2人の幸せは願ってるんだろうっていうのが、なんとなく思えて可愛らしく見えて来る。

結局のところ、田島本人が自分からちゃんと別れを告げられた人など美容師の青木さん以外おらず、その青木さんですら別の男と結婚する算段をつけている。田島だけが一年間のブランクがあって、ついでにキヌ子にも一年間そのままになってしまった恋心がある。関係性ってそうやって絡まりながらも先に進んでいくし、人への想いを残したまま変化して行くんだよな。

 

清川さんの話をしたい

編集部での田島との会話、会話っていうかもはや一人で暴走してたところ、客席からたくさん笑いが出てて嬉しかったし実際面白かった。めちゃくちゃ一人でやる気がから回ってて、若い青年の青臭い理想で話す清川さんが、何人もの愛人を渡り歩く爛れた大人の田島と、微妙に噛み合わないテンポで生きてるのが可愛い。

そんな尊敬してた田島を喪った(と思ってた)清川さんがやさぐれて水原さんに手を出し(雑誌の存続など色々あったのだ)悪ぶってるのにしっかり日記をつけてるところとか、可愛いまんまの清川さんなのが良い。最後まで一人で空回りしてて可愛かった。あんまりこういう、ずっとボケ倒してる役を演じてないイメージだったので本当にずっと可愛いから感謝だった。全てに感謝。

 

セットが原稿用紙の引き戸なのが可愛かった。