サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

感想『ライト/オフ』『ドリームハウス』

そしてまた映画を見る。

『ライト/オフ』

全編通してだめそうな彼氏が母親という存在に対してめちゃくちゃまともなこと言うこと、レベッカたち一家の側に寄り添う姿勢なのが素晴らしかった。

怖さとしては最初の、タイトルが出てくるところまでが一番怖い。観客としては暗くなるとそこにいるのがわかってるので慣れちゃうと音にびっくりする。

この映画の場合の怪異はダイアナという女性にあたる。まず彼女がレベッカに対して言葉で忠告してくるのがマジで怖くない。ダイアナという存在の継続性にも不安が残る。割と雑っぽい脚本だ。

ただ主人公であるレベッカが家を飛び出しながらも存外身持ち堅そうであること、ブレッド(彼氏)がまともであること(まともな人を選ぶレベッカ)、マーティンが賢く可愛いことなどでなんかストレスは少ない。

 

ドリームハウス

なんか、とにかく舞台演劇っぽい映画だと思った。描かれる場所が限定的であることとか、どんでん返しの感じ含めて。そう、主人公について、真犯人についてというどんでん返しや伏線もずっとあるのでそういうところ。

使われたトリックについてはみんな見たことあるような気もするが、重要なのはホラーでありサスペンスでありラブストーリーであるという全部の美味しいところ取りということかなと思う。

レイチェル・ワイズ始めとして家族が本当に理想のように美しく穏やかで温かい。家もまた素敵な場所だ。私が幽霊屋敷が好きなので「ハウスってタイトルに付くくらいだから幽霊屋敷だろ」と思ったことを後悔した。例えフィクションでも幸福が崩壊する様はつらい。

割と好きな映画だった。確かにラストまで観て悲しさから泣いたけれど、キャッチコピーみたいにそれを連呼するのはどうかと思う。ポスターにも予告版にも出てくるので、妙に観客が身構えてしまうじゃないかと思います。