タイYドラマばっか見るじゃん。
これ分かる人にはわかって欲しいのでメモしておきます。入り口が2getherでP'Chatが可愛いなと思ったのでClosefriend見て、じゃあ2人が出てるやつ見ないとなとTTTS2見て、そしたらやっぱUWMAでP'Sinも見とこうとなるじゃないですか。そんなところばっかり真面目に生きております。
色々いろんな方に助けてもらいながら観たシリーズでした。本当にありがとうございます。
Until We Meet Again~運命の赤い糸~
1話見始めて最初のツイートが「早速2人死んだ……」という動揺だったのだが、このKornとInの犠牲でつかみは万全だなと思った。1話見終わった時点ですでに面白いと思って見ている。まださして本数見てない中、このシリーズが一番面白いのでとりあえず勧めるとしたらこれか、Close Friendでお気に入り俳優を見つけてその人たちが出てるシリーズに挑んでほしいなと思う。
あらすじ紹介など非常に苦手なので、原作のあらすじを載せます。
展開としては静かで、最後まで行かないと大事件が起こるわけでもなければ大喧嘩をするのでもない。ただ大学で出会ったDeanとPharmがどういうわけか惹かれて行って、それが前世に端を発していること、そして血族の因縁であることがわかってきはじめる話だ。
個人的に運命という言葉で便利に解釈したくないなと最近思っているのだけど、KornInが出会って恋をして自殺という手段に出たことで、KornInを自殺に追い込んでしまった両家の父親が運命にできるように赤い糸を結んで来世を願ってくれていて、家父長制や世間体による否定は最悪の極みという描かれ方ではあるんだけど、二人の選択が周りに対してもたらした変化による今世でのDeanPharmの出会いである。そういうわけで序盤のPharmの恋に恋する印象は段々Inの記憶が強くなっていく中で薄くなっていき、最終回でInの記憶にPharmが振り回された結果、DeanPharmが愛し合っているのが前世からの因果によるのか、二人の個人的な感情なのかと悩むことになる。私は「運命なんて言葉で自分の選択を矮小化しなくても良いのよPharm……」となっていた。まあ結果的にはよりをもどすわけだけど、わかってはいるけどこういう圧倒的な大団円こそ至高だなと思った。DeanPharmが一緒に居ることでKornInもやっと幸せになれて、二人の因果から解放されてもなおやっぱりお互いが好きだという夢を見るのが幸せでよかった。
このよりを戻す際にDeanが伝言する「決して忘れなかった」*1が、最初にPharmが水泳部にお菓子を差し入れた際にDeanがSNSに写真を上げた際のコメントと同じで、そういうところ好きだな……と私がなった。多分Pharmもなっていたけど。最初の「決して忘れなかった」はKornがInを今世でもなお愛しているということで、二度目の「決して忘れなかった」は離れてもなおDeanがPharmを愛しているということでしょ?
この作品、なんかそういう繰り返しや伏線(というほどのものか……)が割とちゃんと用意されてたんだなという印象があって、Deanが父方の祖母に育てられたからInに連なる母方の家系と縁が薄いとか、Pharmの父は個人でかつ実家と絶縁してるから必要以上の関りを持たせないとか、Manaowの王子様とかは結構序盤から推察される。行き当たりばったりじゃない感じに好感を持ちます。DelとManaowは正直女の子同士でくっついても全然有りそうだったけど。
何作か見て思ったけど、タイの大学描写の肖像権なく勝手に人の隠し撮りをSNSで拡散しちゃう感じなど、普通にあることなんだろうか。そういう「権利の侵害では……」というところと、お国柄なのかやたら性的なことを示唆しからかう感じの友人間でのやりとりはやっぱりあります。Deanの学部の友達のシーンとかは割と苦手です。一方でTeamとManaowは雰囲気を察しておふざけを引っ込めたりとか、暴走するDeanや当て馬に対してはっきりNOを言うPharmなどの表現があったので、ドラマそのものをとても見やすく感じた。
原作を読み始めて思ったが、原作でのセリフがそのままドラマで使われている感じで、説明台詞とかモノローグとかにしていない。結果、感情の表現とかは役者の表情とか仕草から鑑みて、視聴者たる私が感じ取らなければならないのだけど、私が想像する感情表現と役者の実際の表現に差があって苦労したところがあった。これはもしかしたら私の問題かもしれない。
演出面で言うと、無音やBGMの使い方が上手いなと思っている。重要な時に無音にしてしまう勇気もだし、選曲も凄く良いと思う。ダウンロードできるOSTは歌詞の入っているものだけだったので、インスト曲は売ってないんですかとTwitterで騒いでいたら教えてもらった二曲を貼っておく。
結構な長尺を無音で回していたり、今までタイドラマはじゃかじゃかBGM流す印象が強かったのでとても心に残った。効果音とかも少ない、ほんとに自然な印象のドラマだった。
この二曲目がほんとに好き。soundcloudにもあったのでありがたく聴いている。
陰影の感じも綺麗だったなと思う。直射日光的なカンカン照りを避けて、木漏れ日、反射、木陰、斜陽、カーテンで透けてたり、窓の向こうで月が照らしてたり……。
もう少しキャラクターの話をすると、Deanの急いでる風でもなく当たり前にPharmとの将来の話を持ち出してくるのが、なんだか連綿とKornの記憶とDeanの意識が続き、馴染んでいるのを感じる。Kornは先に自死したためにInの結末を知らず、ただ漠然とInにあたる人物を探していたのだと思うのだけど、そういう「先に逝った人間」の悠長さを感じる。Pharmはとにかくパニックの芝居が良すぎてしょっちゅう泣いているのだけど、それがKornが自死するところを目撃し、すぐにあとを追った人間のトラウマであると思うし、最終回Inの記憶に振り回されるPharmの鬼気迫るシーンに繋がってくる。ずっと一緒だと繰り返しておきながら先に諦めたKornの行為はInにとってみれば裏切りに他なかったし、DeanとPharmがそれぞれ夢を見た後の感覚の違いに出ているんだろうなと思う。Kornは「自分さえいなければInが家族に拒絶されることもなかった」し「何もかも捨てて家から逃げたい」とも思ってたろうから引き金引けちゃったんだろうな、とか思ってた。弟のことはもちろん可愛かったろうけど、まだ若いのに一人でそんなに踏ん張れるわけないし……。
Inの友達が彼を偲んで泣くシーンと、Deanと母方の祖母Ahn(Inの姉)のシーン、PharmとAhnの対面のシーン、葬儀のシーンあたりでめちゃくちゃに泣いた。
好きなシーンは職権乱用してPharmを連れてきたDeanが部屋でTシャツ脱いだ時の斜め下からのショットです。斜め下からのDeanが最高にかっこいいと思う。Inが来たがってた、とかちょっとInに寄せた物言いをすると「Pharmを連れてきたかったんだ」とちょっとムッとするというか、複雑な顔するところとかもいい。DeanがPharmの意識がInに引っ張られることを良くないことと思ってるのが好き。多分Deanのことキャラ的に好きなんだと思う。なんかそういうのはたから見てると最終回でPharmが「これが本当に二人の恋なのか……」とか悩む必要ないくらいじゃんと思えて良いです。NCなシーンなどで必要以上にねっとりしたBGMとかになるのではなく、ころころと軽やかに二人が笑いながらキスしてるのがすごい良かったです。
あとさらっとPharmの家族に挨拶をすますDeanとか、Deanのお父さんに交際の許可を無事貰うんだけど、実は前の晩に夫妻で自分たちの大恋愛のことを思い出して「反対できるわけない」と優しく受け入れているところとか、30年前KornInが父親にぶん殴られているところ見た後なのでよかったなと感じると思います、純粋に。
WinTeamはいつ何が起きて進展してるのかずっとわからなくて、コンビニでデコチューしたシーンでわからな過ぎてびっくりしてたらそのあともなんかすごい進展してて、私が今見てるDeanPharmの物語の裏でどうやら進行してる別のストーリーがあるな?と思ったら、二人メインのスピンオフがあるらしい。なるほど。
あとお目当てのSinは可愛かった。隣の部屋の物音で察して差し入れしてくるところはちょっと怖いけど。
もう四千字も書いてる。一話ずつ感想残してたからまとめたら結構な量になりますけどやめましょうね。
最後にスぺエピという名のキャストインタビューと、協賛ミニドラマのインターリンクを貼っておきます、教えてもらって英字幕で見たけど良い内容でした。
Let's turn back time to all the sweet scenes and get ready for the Final EP. tmr!#UWMAspecialEP for international fans with English subtitle!
— LINE TV (@linetvth) 2020年2月29日
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*1:原作本の翻訳は「忘れるもんか」だった。これもいい。