夜明けの星を待ってる

私のMBTIはINFP-Tです/Mr.ハッピーエンド

感想『アナと雪の女王2』『Craving You~君に焦がれて~』

アナと雪の女王

私はエルサが結構好きで、どれくらい好きかというとKindle Paperwhiteにステッカーを貼るくらい好きだ。

エルサは私にとって「良い子でいたくなくなった姉」の象徴で、自由と社会復帰とアイデンティティのイメージだった。私が「社会……それはゴミ……」という気分だった時にLet it goしていたのでそう感じていたに違いない。社会に帰属できず終わる可能性を当時じゅうぶんに持っていた私にとって、立派な役目にとともに社会に復帰するエルサはそれだけで尊敬すべき存在だった。

というわけで2の感想だが、「テイルズオブアナと雪の女王」すぎないか? どういうところがというと、四大精霊*1、考え方の違う二つの民族、特別な力を持つヒーローもしくはヒロイン、健気にそれを支えるヒーローもしくはヒロイン、民族の融和の象徴たるそれぞれの特徴を備えた子ども、彼らがなすべきことをなすということ……ファンタジーとして定番の構成では、という気もするが個人の感想なので大目に見てほしい。すごくテイルズオブエクシリア

話の流れも趣が前作とだいぶ違う感じで、愛するとか愛されるとかそういう話だったところから、自分の使命とか生まれてきた意味みたいな感じになっていて*2、これもディズニーの子どもも見るアニメーション映画というよりはゲームで没入するアドベンチャーっぽさがある。JRPGにありがちな要所要所のボス戦などの区切り、パーティメンバーそれぞれの問題解決、モチーフとして扱いやすくマイルドにされた宗教っぽさの全てからあまりにもJRPGである。『ラーヤ』にもある構成だとは思うんだけど、あの時はあんまり感じなかったのになぜ『アナ雪2』ではそんなことばっかり思うのか……。

映像も本当に美しいし、話も冒険譚という感じで面白い。キャラクターも前回より話を聞いたり、立ち向かったり悩んだり、ちょっと大人になってるんだなというのがわかる。アナが世間知らずから成長した結果、クリストフの言葉の裏を取りまくっているのには笑った。元カレの影響が大きい。若干コミュニケーション不全みたいなことになってた序盤から、最後ちゃんと通じ合って良かったなと思った。

話としては盛り上がりがちゃんとあってアドベンチャーで前作よりとっつきやすいと思うのだけど、私は前作の方が好きだった。

エルサがやっと自己実現のあるべき形みたいなのにたどり着くのだけど、抑圧されてきた人間社会(アレンデール)から脱してまた別の人間社会(ノーサルドラ)に属する形になるのはちょっと切なかった。このまま人間辞めきってアートハランで自由に生きてもいいのに!

 

Craving You~君に焦がれて~


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台湾のBLって見たことがなかったのだが、HIStoryはいっぱい種類があって何を観たら良いかわからなかったのでひとまずこの作品を観た。無口なパティシエ・ケントと、インターネットで人気のシンガー・ケイン*3のBLドラマで、1話10分×10話の短い作品である。

突如白っぽい画面エフェクトが入るのだが、これが妄想なのか作中実際に起きてただドラマチックに撮ってるだけなのかがめちゃくちゃわかりづらく、混乱してるうちにケントとケインが思い合ってることになっていて、ケインのセクシュアリティについて世間的にはどう説明して行くのかということが障害になる。この「説明」の引き金がアレルギーで倒れたケインの付き添いにケントが居たことがネットで話題になってしまったからということで、別にキスしてたわけでもなければ*4、遠方での撮影の合間で二人で過ごしている所を写真に撮られた*5わけでもない。個人的には普通に「自覚のなかったアレルゲンを摂取し倒れたので原因の店舗にの責任者が付き添っていた」という説明で通ると思うので、試練としてはどうなんだろうと思った。そして「歌手としての道」と「好きな人」を天秤にかけて「好きな人」を選んだということなんだろうけど、駆け足すぎる。

一方、サブカプにあたるケインの初恋の相手ソーダとその婚約者ノアの、ケインが現れたことによるソーダのトラウマの刺激とノアの苦しみは短時間でありながらよく表現されていたし、乗り越える描写も良かった。

*1:テイルズシリーズではしばしば火、水、風、土の精霊たちを四大として扱う

*2:もちろん最終的には愛であるが。

*3:BLドラマにはギターがつきものである。なんで?セクシャルマイノリティはクリエイティブであるというステレオタイプなんだろうか……。

*4:To My Star

*5:Lovely Writer