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感想『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』

年内最後です、などと前回言いましたが書いてしまったので更新。

仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ

最初に言うことじゃないのだけど、Da-iCEさんの曲がとても良く、これまでのシリーズでそれぞれダイジェスト映像などと共に流しても多分泣けるなと思った。

「家族」「約束」というモチーフを各家庭(?)でそれぞれ別の形で使っていて、メタ的な視点で見れば藤岡真威人さんの「父から継承する」という立場ともリンクする感じでもあり、ストーリーにまとまりがあって良かった。この「父系での継承」は主人公が男性である仮面ライダーシリーズの、前作とのコラボが決定付けられている冬映画とも沿う流れであるし、そういう意味でも一つの区切り・新しい世代への移行という位置付けとして良かったと思う。スーパーヒーロー戦記のメタ的なストーリーは正直あまり響かなかったのだが、今回のは結構好きだった。シベリアの表現が面白いからそこを見てほしい。

バイスがどんどん赤ちゃんになってるような気がするが、バイスバイスなりに一輝に懐いているのも可愛いし、五十嵐弟妹より大人である飛羽真や倫太郎がバイスに「約束とはなんたるか」を丁寧に説くところなど非常に教育にもよろしいと感じた。飛羽真が解脱したかのように全てを達観している状態なので、一輝くんの大人な考え方と相まってサクサク話が進んでいくのもストレスが無い。ただ、あんまり「そのキャラクターらしい」という感じは全編そんなに無くて、そこはあまりにも人数が多いことや脚本がどちらのシリーズともメインで書いている人ではないとかいろいろ感じるし、仕方がない。それに、メインはあくまで百瀬父子だ。百瀬父は全ての役目を果たして過去に帰ったわけではないようで悲しい。秀夫が新幹線の中で当時の約束に想いを馳せており、つまりその中で「明言されていない」ということは、百瀬父があるべき1971年に戻ることが出来て、結果過去まで書き変わって百瀬父子が幸せに50年過ごしたということはないんだろうな。そういうセンチュリーの切なさも、変身バンクも、センチュリーの造形と戦い方も魅力的で良かった。

親子の確執を解消し、センチュリーが真の変身に至る際の「約束を守りたかった、叶えたかった」というのを吐露するシーンがとても熱くて良いのだが、「子を思わない親はいない」というセリフはなんか怒られそうだなとは思った。あとは倫太郎がやたら家族風呂にこだわるムーブなのもちょっと怖い。しかもまだ芽衣ちゃんに想いを告げたわけじゃないらしい。最後も流されていて観客は倫太郎が何を言ったのか知らないが、ちゃんと告白したのだろうか。

100年後に飛ばされるきっかけが百瀬父が宇宙空間でワープホールに遭遇したということだったりとか、おじいちゃん狩崎まわり、ラブコフどこ行ったんだ問題、百瀬父子の仲直りのさっぱりしすぎ感などちょくちょく微妙な処理もあったが概ね面白かった。変身音声がめちゃくちゃうるさいのももはや味わい深い。なにせセイバー組が多すぎるし、変身音声が長い。リバイスはリバイスで歌が流れている。全員ドライバーが違うと待機音声も違うし大変である。

藤岡真威人さんはいずれなんらかの形で仮面ライダーに関わるものとは思っていたが、これでおしまいなんてことはせずに、5年くらい経って彼が大人になってから、鈴木福さんと一緒にシリーズやるのも良くないか? 藤岡真威人さん主人公、鈴木福さん開発者みたいな感じでどうだろう。