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宝塚歌劇団 19年花組公演『花より男子』

みんな、『F4 Thailand: Boys Over Flowers』も観てね。一人で観ていて寂しいので……。

宝塚歌劇団 19年花組公演『花より男子

いま私が取り組むことの中で最もホットなのが、「真剣に『F4 Thailand: Boys Over Flowers』を観て検索除けをしながら感想を残す」活動なのだけど、実は日本版(道明寺司松本潤さんが演じていたあのドラマ)を観たことがあるくらいで、そんなに『花より男子』とは縁深くない。今から原作コミックやアニメ、台湾版やら韓国版、中国版のドラマを観るのはとても大変なので宝塚版を観ておくことにした。U-NEXTです。

このミュージカル、ものすごく展開が早い*1。そして最後までそのテンポを保ち続ける。序盤の道明寺は傲慢で自己中心的で、つくしが立ち向かういじめはきついものがあるのだが、舞台上ではそれもかなりの速度で過ぎ去っていくため観やすい。結果的に道明寺は早々に可愛くなり、すれ違っても身を引こうにも、つくしを想う一人の青年という感じでいじらしい印象が先立ち、観客がみんなうっとりと愛でるような道明寺になっていると思った。花沢類との三角関係も、恋愛感情の行く先に悩むというよりはアシストに留まる雰囲気でテンポ良く進むのが、あくまで「道明寺とつくし」の物語であるという強調という印象。道明寺楓(司の母)の登場もないため一貫して二人の気持ちの問題に絞ったところは合理的で良い。ものすごい展開の早さでスピードを落とさない関係上、桜子周りやF4の喧嘩などはかなりさらりとしてはいるが、この量の物語をこなすなら多少の犠牲は仕方ないかなと思った。あの分量でかなり強烈だったと感じるので桜子はすごいと思う。場面転換の多さそのままに舞台上も忙しいので、あんまり緩急はなかった。

ところでこの、柚香光さんの道明寺司はかなりハマり役なのではないか、と観ている最中思った。スタイリングが良く似合っているということもあるし、舞台的なだけでない表情や視線の動かし方など、少女マンガそのまま、あるいはカメラでクローズアップされることを前提としたテレビドラマっぽくもある。たくさん宝塚を観るわけではないし、基本的にあまり花組*2に縁がないため他のお芝居を観たことがないのだが、ビジュアルからもテレビドラマに出演する男性アイドルっぽさを感じる。

そう、柚香光さんはかなりアイドルっぽい。というか、ドギョム*3(SEVENTEEN)とサンヨン*4(THE BOYZ)と柚香光*5さんを並べたい。お顔立ちが似てないですか?

というわけで、楽しんで観ていたが気になるとすれば年代感の処理が甘いと思う。野暮なことかもしれないがこのミュージカルは19年に上演されたもので、作中のガジェットはスマートフォンにするなどかなり19年寄せである。一方で衣装のデザインや価値観は原作発売当初という感じがする。宝塚歌劇はどちらかといえば現代的なものよりも、歴史の方が似合うものなのでそれも味わいと言えば味わいであるし、原作に多くの改編などを加えずに上演するところはとても宝塚らしい尊重だとは思う。が、Teen of Japanのテーマや牧野家のあたりなど、本当にそのままやっちゃった感は否めない。

とはまあ言うものの、楽しかったし多くの人が知っているストーリーであるから、きっと色んな人が観て楽しめる作品だと思う。

*1:中弛みよりはるかに良いと私は思っている。

*2:家族は月組雪組が好き。

*3:179cm。

*4:176cm。

*5:171cm。お写真に関してはご自身で検索していただければと思います。