サニーサイドアップフォーチュン

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感想『東京リベンジャーズ』『あんさんぶるスターズ!THE STAGE -Track to Miracle-』

東京リベンジャーズ

配信を買ったので見た。マンガもアニメも見たことないのに実写系コンテンツだけコンプするオタク。ドラケンは映画で山田裕貴、舞台で陣内将だからアレンとクラウスだね!なんて言ってたら本人たち動画撮ってて嬉しいね。

まず、なんと言っても主演、花垣武道役木津つばささんの忙しさ・セリフ量・運動量がすごい。武道のタイムリープに合わせて画は現代と12年前を行き来するのだが、衣装もそれに合わせ着替える。Tシャツ・ワイシャツ・パーカーをグルグル替えているので着脱はしやすそうだが髪もそれに合わせて変わるし、結局忙しいことに変わりはない。また状況についての説明は基本的に武道の独白や、説明セリフである。事前収録音声のモノローグもあるが随所セリフとして盛り込まれており、登場人物の中で圧倒的に喋り続けている。さらに、武道は基本ヨワヨワであることから序盤から殴られ、蹴られ、ボロボロにされる。この殴られる芝居が上手い。そんな中で後悔と覚悟を叫んでおり、喉も強い。座長としてアクションをこなしながら安定感のあるお芝居をすることができ、またビジュアル的に未完成な少年にも陰気な大人にも見える。舞台の武道は、彼が器用なオールラウンダーであるから成立していると思った。映画とはまた違った方向性の武道、トライアンドエラーの中で勝ち取る武道だなと思った。映画は一発覚悟を決めて貫くイメージだったので。僕は彼のファンなので永遠に褒めていられる。

マイキーもドラケンも本当によく似合っていた。どちらもそうなのだが、こちらが期待している立ち回りや理想的な役どころが松田凌さん・陣内将さん両名にあるとしたら多分マイキーやドラケンはそれに近い。マイキーが東京卍會のカリスマであることや、道理を説くドラケンなど観ていると良いキャスティングだと思ったし、マイキーの惚れ惚れするハイキックが素晴らしかった。

私は実写映画を先に見ていたのでおおよその展開は理解していたが、舞台は映画で削られたストーリーも回収しながらとなるため結構なボリュームになる。話の大きな波が定期的にあるため舞台としてはちょっと座りが悪いと思った。盛り上がりを意識させたいわかりやすい山場を目指してドラマチックに演出されるというよりは、あちらこちらの盛り上がりをポイントでヒートアップするようにした結果、盛り上がりの高低差がほとんどなくなってずっと同じテンションでいるように感じる。ストーリーとしての区切りやまとまりの良さはあって、ハンマが回収されていないから続くのだなということはわかるのだが、それでも気持ちよくまとまっていて良かった。

オープニングのキャスパレ*1の登場の仕方はちょっとダサかったが、橘姉弟と武道で空間を区切って使うのは切なくて好きだったのと、カテコでマイキーが出てくる時にアンサンブルの皆さんが頭下げてるのが最高だった。総長なので。

 

あんさんぶるスターズ!THE STAGE -Track to Miracle-

こちらも配信を買った。タイムラインの観劇率が異常なまでに高く、みんなが良いと言っていたので観ることにした。前半後半でEveとAdamと中心に据えられるユニットが変わるため、少し小分けにしながら感想を残す。

全体的に、フリが細かくなったのが良い。ちゃんとアイドルという感じがする。音源に感謝。

あんステを観ている間は知能指数が著しく低下し楽しいという記憶しか残らないので、今回もそういう文章である。

Trickstar

新生トリスタなわけだけど、明星スバル役竹中凌平さんがとにかく可愛くとても良かったです。あとこれはNBS観た時も思ったような気もするのだけど、あんまり書かない方がいいかなと思って控えてたのだが衣更真緒役谷水力さんのお芝居がとても良くなっていて、滑舌や表情しかり、振る舞い方しかり成長を感じる。

カリスマではない、サラブレッドでもない真緒の葛藤という難しいシーンが多かった中、見てるのが辛くなる空元気からの吹っ切れでとても良かった。

魔法使いのサリーは逆先夏目の手前、魔法使いで居てくれないと困るし、そもそもアイドルユニットというのは複数人でやる以上チームワークを考える人がいないといけない。

Eve

タイムラインのみんながメロ……になっていたEveだがとても良かった。ダンスしたことない素人目の話なので全然違っていたら申し訳ないのだが、基本的にお手本っぽく、また重心が下半身にある日和のダンスと、肩から入り乱暴な演出で、腰くらいに重心があるジュンのダンスは、角度も力の入り方も全然違うが、これがとてもアイドルっぽく強く印象に残る。『Trap For You』のイントロなど「全く合わせる気がない」という演出のされ方なのも良くて、実際サビなどになればジュンのクセが少し抑えられるなどしてバランスを見ているのだけど、それぞれのパフォーマンスというのを印象付けるインパクトがある。『Trap For You』と『Sunlit Smile!』という曲としての印象が全然違う二曲なのもにくい。Eveはどっちのコンセプトもいけちゃうんだから。あんスタはユニットそれぞれにコンセプトがガチガチに決まっているので、ギャップのあるコンセプトをこなせるというのは本当に魅力だと思う。

そもそもこのサマーライブの話が私はかなり好きで、別の経営母体を持つ産業や職業としてのアイドルという印象がありつつ、先輩と後輩である。

日和のセリフ量で噛まないところがすごかったのと、あとは残酷さに対して怒りを覚えながらも英智の望む通りに動く時に見せる表情などとても良かった。繊細で、優しく、アイドルを愛してるところが可愛い。

ジュンの口の動かし方が好き。何言ってるかわからないと思うが、セリフを言うとき口を横に引いて喋る人が好きなのでそれだなーと思った。

Adam

二幕のストーリーはあんスタっぽい治安の悪さをこれでもかと詰め込まれていて、早くエンターテイメントが血で血を洗うものじゃないという結論にみんなが至ると良いねと思った。

Adamはどこまでも屈折していて、めんどくさい。EveにはEveにしかない忠義があるのと同じで、AdamにはAdamにしかない献身がある。オータムライブはストーリーを知らないで観ていたのだけど、このAdamのお互いへの献身がとても魅力的だと思う。

松田岳さんって熱血なイメージがあって、というのも薄ミュLIVEで号泣する鈴木勝吾さんを見て男泣きしていたからという雑な印象だからなのだけど、凪砂にぴったりだな〜と思った。無垢だけど、情熱的で、雰囲気がある。

茨は慇懃なのにやたら体が軽いのが面白かった。あまりに動けるので参謀というより工作員であり、今回のあんステにおける治安の悪いところを一手に担っている。わかりやすく悪役なのは彼だけで嫌われそうな役どころだけど、なんか可愛く見えてくる不思議。

旧fine

よくわからないが、ひぇ〜という声が出た。四人並んだ時のバランスが良い。

 

そろそろSwitchが3人揃ってるところが観たいです。

*1:末満健一演出でないのでキャストパレードという言い方は良くない。