夜明けの星を待ってる

私のMBTIはINFP-Tです/感想ブログ

感想『わたしがモテてどうすんだ』15年月組『A-EN Ari version』『劇場版仮面ライダーリバイス バトルファミリア/暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー』

わたしがモテてどうすんだ

胸キュン映画になった場合のHIGH & LOW THE WORSTみたいな布陣だが要はそういうことである。

題材的に、BL好き腐女子が激やせしてイケメンに言い寄られるという流れの中に、結構多くのセンシティブな問題があると思う*1のだけど、意外なバランス感覚でそれを乗り切っており、楽しい恋愛映画として鑑賞した。

というのも、ヒロイン花依が激やせしたことで五十嵐、七島、四ノ宮が花依の魅力に気づくという容姿の扱い方は、花依が彼ら(と六見)を容姿で判断し勝手に妄想で楽しんでいたということと何ら変わりはないし、また花依の意思を置いて繰り広げられる四人の駆け引きは花依の全てを無視しているという点で、花依が四人の全てを無視してBLの実演を楽しむことと近いと思う。とにかく双方が未熟で、顔がどうとかスタイルがどうとか、そういう属性ありきの判断基準から成長していきましょうねという映画だったように思った。一貫して六見はお坊さんのような人だったけど……。

そういう流れの中で、ありがちな映画であれば一人選ばれて終わりそうなところ特に選ばれることなく、ようやっと全員がスタートラインに立ったところで終わっていったのも良かったと感じた。ミュージカルみたいな演出も「演劇」を扱っていたし関連していて楽しいと思う。宮崎秋人ロードバイクに凝っている設定の兄を演じさせたの面白すぎて笑ってしまった。

 

A-EN Ari version

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2015/a-en/index.html

終始でっかいワンちゃんのアリエルが可愛かった。

大まかな流れは共通なので、冴えない高校生がレッスンで素敵に変身という流れなのだが、結構なナードいじり的なものとマリッサの合意のないキスなどあるので、ちょっときつめな印象は受けた。アーサーが文化系でありながらキングであったことと、マリッサがチア部でクイーンであることはスクールカーストアメリカではクリークと呼ぶ)上では大きな違いがあることなんじゃないかな。実際カーストが強調されているわけではないし、可愛い学生を見守る作品なので心配しないでほしい。

マリッサとカレンが最初押し付けられたアリエルと鬱陶しがりながらも面倒みよく、しっかりアリエルのことを見直したり優しくしているのは非常に可愛らしい。また別バージョン通して、はみ出しものの変化をみんなが好意的に捉え、良いことやライバルとして扱っているのがとても爽やかな作品だと思う。

またショーでは「Into You(GENERATIONS from EXILE TRIBE)」の歌唱から、「マワレ ミラクル(Sexy Zone)」に変更になっている箇所があり、「Silver Moon」「ツキノミチ」と合わせて現時点で懐メロ(当時だとツキノミチはともかくとして、マワレミラクルは最新曲だが)すぎて大きな声が思わず出た。

 

劇場版仮面ライダーバイス バトルファミリア/暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー

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暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー

メタなやり取りとハチャメチャな展開、意図的に問題作を作ろうとした問題作で、私はテレビシリーズを1話しか見ていないがとにかくやべえということはよくわかった。何一つまともなことなど起きない。トウモロコシを届けた家の女性以外は。

松陰寺喋りと棒読みの極みの王道映画だけでも結構なヤバさだったが、その後の撮影もバトルも、巨大ロボは出ないし名乗りいじりはあるしで本当に戦隊らしくなく何が何だかわからない。その勢いに圧倒されているうちに終わっていった。予告で「新・初恋ヒーロー盗作の真相」とか言ってるが本気で何もわからない。おそらく本編に必要な要素は何一つない。ドンブラザーズがマジでやべえということだけがやけに鮮明にわかる映画だった。

誉め言葉です。

 

仮面ライダーバイス バトルファミリア

要素要素は良いのだけど、ちぐはぐで無理やり感がある。

例えば良いところで言えば、豆原さん演じる希望くんの設定や、アヅマの切ない境遇、外海のマッドさ、一輝くんの素面アクション、三兄弟の仲の良さとか、ヒーローに背中を押してくれる両親がいることや、ヒロミさんの異常な格好良さなどだ。ただ、これを繋いでいく要素要素が本当に雑だ。

まず、エリア666といういくら壊れても構わないところでの野戦に持ち込むのは良いとして、旅客機があんな滑走路もないところに着陸できるわけがない。無理にハイジャックに持ち込まなくても誘拐で良かったんじゃないかと思う。また、産気づくような妊婦が一人で飛行機に乗るということの安易*2さもいただけない。希望くんはかなり良いバックボーンを持っている(TTFC未加入のため前日譚は観ていないが)のに変身シーンは少なく、さらにほかの乗客のいる旅客機と五十嵐家のいるアジトが離れているために、五十嵐家の元まで一回来てそれから旅客機まで戻って、と無駄な流れを踏んでいるように見える。アヅマはヒロミさんや狩埼には消息不明なのに、希望くんはずっと尾行していたとでもいうのだろうか。ケイン・コスギさんをいじるのが雑だし、特に説明のない母の愛*3での仮面ライダーイガラシ誕生もよくわからない。いま、いろんな形の家族がある中で、この強固な家族観については人によっては厳しいのかもしれない。デッドマンズの一日限りの復活は良いとして、とにかくアギレラとフリオにあの衣装を着せて変身させたかったのだなということは伝わってきたが、別に展開上全く必要でないのでただのフェチズム(あるいはサービス)だと思った。オルテカ様も一応人間だと思うので、流石に死ぬだろそれはと思った。

とにかく、命の誕生の尊さと、五十嵐三兄弟とヒロミさんの戦闘服、デッドマンズ衣装での変身を撮りたかったのではないかという内容だった。

一輝君の素面のアクションが素晴らしく、かつてやたらと動けた主人公・葛葉紘汰とも違う、格闘技としての魅せ方が良かった。相手がケインコスギさんだからこそであると思う。そして戦闘服が背の高い三兄弟とヒロミさんによく似合い、非常に良い見栄えである。ヒロミさんの武器が銃火器でない理由はわかっていないが、弓矢はあまりにも格好いいので良いと思う。ハンガーゲームみたいで良かった。

ギフの遺伝子がビルドで言うエボルトの遺伝子みたいな感じに若干なっていて懐かしかった。

バイスを観ていると天涯孤独の主人公ではなく、家族がしっかりいることが本当に安心感ある。両親が一輝くんを愛してくれるということがとても良いことだと思う。

*1:実際の人物の性的志向を曲げての妄想が本人バレするということ、オタクであるがゆえに軽んじられること、激やせして一変する評価など。

*2:

妊婦は飛行機にいつまで乗れる?胎児への影響や注意点-おむつのムーニー 公式 ユニ・チャーム

リンクに基づき40週で出産と仮定し、妊娠32週前後で里帰り出産のために飛行機に乗っていたとしても、早産なのではないか。

*3:ただしこれはなにか今後、もしくは私の見落としがある可能性もある。