夜明けの星を待ってる

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『HiGH&LOW THE WORST X』を観て来たよ

観たよ。

しかもライビュまで行って観たよ。直後のツイートがこれ。

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治るわけねえ*1だろうが。

エンタメに没頭してリラックスしただけです。根本的な治療にはなってないのでお気をつけください。

 

これまでのHiGH&LOW THE WORSTと僕

『HiGH&LOW THE WORST』を一人ウォッチパーティーする(感想) - 夜明けの星を待ってる

感想『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』『6 from HiGH&LOW THE WORST』 - 夜明けの星を待ってる

 

HiGH&LOW THE WORST X

結論から言うと、とても面白かった!

ただ、これは私がザワ新規でザワ周りしか見てない*2からなんじゃないかと思うところもちょっとある。なんとなくセクションに分けて感想を残そう。全体的な話の流れとしては「最高」という結論に向かっていますが大したことは書いてないので許してね。

なお、ライビュ以降ちまちまと書いていたので無駄に長い。一応もう一度見てから公開しようと思っていたので、さらに加筆されてるかもしれないし、してないかもしれない*3。また、特に意味はないですが演者さんのお芝居の話は出てきません。パンフレットは買いましたが未読で書いてます。

 

人物周りの話

楓士雄がミラクル太陽主人公なので、全体的に話が青春ストーリー感ある。私はそれが「楓士雄のハイロー」だと思って見てるけれど、新規が思っているだけなのでなんだかすみません。

前作で周囲は楓士雄が鬼邪高の戦国時代をまとめて派閥を繋いだと思ってるからアタマだと仰ぐけど、本人はありのままで振る舞った結果そうなっているからそれほど自覚もなく、そのぶん悩むのはあまりに人たらしの主人公特有の悩みで良かった。私はコミュ力であるとか、人の良さに対して絆されてみんながついて行っていると解釈しているので。他の人だと誰もついて来なかったものを発破かけて率いたのだから、実質アタマ就任ということで納得してます私は。

そして他人を頼れるところ、ちゃんと頭を下げられるところがえらい。鬼邪高は地区トップなので、楓士雄が目指してるテッペンが鬼邪高のアタマのみであれば叶ってしまってるけど、その地区トップの看板はもともと村山が背負ってたもので定時の称号だから、全日が維持するのは大変だと思う。楓士雄は元々傲慢に君臨するのではないトップだけど、それが観客には天下井と対比される形で、本人には危機への対応という形で再度それを学び、そして役目を果たす作りがヒーローのそれだった。あと氷室とのタイマンがすごいかっこよくて最高だった。氷室たち鎌高が山越えて来てるってだけでも面白いのに、二人とも結構な問題児(不良しか出てない映画だからみんな問題児だが)っぽくて、本気で性格悪そう*4だなって思った。

司が拉致られるものの結構しっかり抵抗し、かつ解放されてからもしっかり喧嘩に参加していたのが良かった。攫われるばっかりだとこの映画の中の価値観的に色々思うところがありそうだけど、喧嘩の見せ場があるのは単なるヒロインムーブじゃないので安心。

天下井に天井に吊るされた挙句、ロープ切られて落ちてくる司をキャッチする楓士雄、嘘みたいな本当の話で最初オタクが見た幻想かと思った。司と楓士雄の相棒としての関係、前作も良かったけどさらに湿度が増していて最高でした。楓士雄を諫めるのも信じるのも司だし、背中合わせに立つのも司な訳ですよ、最高!

轟が村山を追いかけるのをやめて、楓士雄たちと一緒になって高校生っぽいこととか趣味とか友達とかにリソースを割けるようになったわけで、それはそれで良かったと思う。轟は真面目なのにその奥ゆかしさ(コミュ力のなさ)ゆえに頭として受け入れられなかったわけだけど、それがコミュ力おばけの楓士雄によって切り崩されて、やっと全日のみんなの中に馴染めるようになったのでまた真面目に『フィリア』を読んで勉強していたのが可愛かった。

楓士雄が轟に頭下げた時の「もう俺はいらねえってことか」の友人関係に初めて悩む子どもみたいなセリフすごかった。というか初めて友人関係に悩んだんだと思う。友人のために何ができるかって考えた時に、先に数を減らすという行動に出てみたけど、それが楓士雄の意に沿わなければ真面目に勉強までしたのに意味なくなっちゃうかもしれないもんね。悲しそうで良かったです。あと、楓士雄的にはやっぱ轟への敬意じゃないけど、全日一の実力者への感情があるんじゃないかな、と思った。轟に勝ってトップになったわけじゃないしね。

今回辻と芝マンが常に一緒にいるわけじゃないから一派としては物足りないかもしれないけど、二人の仇を討ちにいくの友達を感じられて良いんじゃないでしょうか。てか絶対轟がどこで何してるか分かってた上でしらばっくれたでしょ!風神雷神が本物のヤカラのクオリティで画面に映るたびにめちゃくちゃ面白かったし、二人があまりにヤカラ*5だから鮫岡がすごい綺麗なのが際立っててバラ商の日常すごい愉快そうだなって思った。鮫岡は日常的に振る舞いが絶対かっこいいから掘り下げて欲しい。

泰清の友情のくだり、撮り方がめちゃくちゃ良いのもあるし直前の二人のしょうもないやりとりが面白いのもあってちょっと泣きそうになった。治安がやばいシェイクスピアの戯曲じゃん。その後プールサイドでブチ切れてる泰志の表情が本当に良い。

小田島と志田が大活躍で良かった。小田島、轟、司の二番手参謀ポジションの友情も可愛い。とにかく「可愛い」の基準がバグっているので、みんなが仲良くしてると可愛いなと思ってしまうんですね。というかなぜか小田島(と門司)に対して直接的なエロが集約されてたのかはよくわかんないけど、プリレジェとかでも若干そういう目にあってたような気もする。何がしたいわけ? シダケンの垣間見える日常の解説が欲しい、鳳仙はそこそこな人数が中産階級実家暮らしだと勝手に思ってた。一人なの? 一人暮らしなの?

あの少ない出番で大勝利する上田佐智雄なんだけど、思わず背中見えた時に拍手しそうになって映画館だったからやめた*6。どうにもスケジュール確保できずというのはわかるけど、どうしても出すのだという気概を感じる佐智雄、最高にかっこよかった。撮影の工夫でどうにかするところ頑張ったなあと思う。すごく納得してなさそうだけど楓士雄だけでなくラオウとも仲良くしてくださいね。てか手紙とかいう古風な手段にプラスして封蝋(シール?)なの本当に佐智雄は最高。その印璽って鳳仙の購買とかで買えるのかな?

鈴蘭のラオウはいい奴確定演出みたいなものの積み重ねがすごくわかりやすい。鈴蘭はかっこよかったが出番が少ないのでもっと観たかったなと思う。セクシーなやつ、可愛いやつ、狂ってるやつとよりどりみどりだし、最初の楓士雄とビンゾーの喧嘩シーンも初っ端にしてかなりの見応えがあった。マーシーのアパートに「マーシー殺す」って書いてあって、そんなん書かれるような人住んでたら大家的にはもう勘弁してというところだけど、普通に暮らせてるのであれば良かったです。

天下井と須嵜はオタクが見た夢みたいな関係で、強烈だった。ここにハマれるかどうかでこの映画の楽しさが変わってくると思うが、私は湿っぽい唯一無二の関係性が好きなのでめちゃくちゃよかったです。ずっと友達だと思ってるから天下井について来てた須嵜と、須嵜もそのほか大勢と同じで金について来てると勝手に思ってた天下井。何があって天下井がそんなに歪んだのか描かれていないけど、家や友人との確執について想像*7に難くない。

楓士雄相手にナイフ持ち出した天下井を止めたあとの須嵜に対し、天下井が乱暴に涙を拭ってやるところで結構な感じだったんだけど、そのあと亮って呼ばれたり笑いかけてくれたことに嬉しさ突破して笑ってる須嵜が幸せそうだったので、もうなんか私がどうこう言うことじゃないなと思って、二人で幸せに生きて行ってほしいなと思いました。

いやだって、最後に須嵜が天下井に手を上げて、それから初めて天下井が須嵜の思いに気づいたっておかしくなかったと思うんだけども、そうじゃなくて須嵜が身を挺したことで天下井が須嵜の自分への感情を受け入れるの、あまりに須嵜が健気だと思う。だから須嵜が幸せならそのままで良いですよ。結局のところ須嵜の王様は天下井であることは揺るがないし、変えようという気がないんだから。私らが何を言っても無駄です。

鬼邪高に合コン申し込むってさ、やっぱ強い学校の彼氏がいると自慢できるみたいなことなのかな。

 

撮影(脚本)周りの話

コロナ禍の撮影だからなのか、それとも大群同士の喧嘩はやりきったからなのか、単に予算がないのかは不明だけど、何より個々人が忙しいのだろうというのがわかるほど個人戦が多い。これは東映とかでもそうだったからの所感で、映画*8のゲスト大盤振る舞いがあるタイプの作りによく似ている。とにかく釣りに出かける轟、瓦礫が降り注ぐ中越、海外に行ってる佐智雄、途中退場していくRAMPAGEのみなさん……明らかに忙しい人たちをどうやって出し、そして入院させるかに苦心した様子を勝手に感じる。

また、大所帯を分断し少人数での撮影に持ち込むのはこのご時世的にも合理的なことだ。で、その個人戦の多さを手数やアクロバティックさでカバーして、前作の壮大さとはまた違った見せ方をしているのはすごく良かったと感じている。もちろん、大人数のダイナミックなアクションは見どころの一つだったとは思うけど。

天下井が基本的にカスの役なので、瀬ノ門の校舎でギミックが多用されるのも納得感がある。前述のような分断の事情がキャラクターの行動として違和感ないし、メインキャラの個人戦がしっかり楽しめたので、これはこれで楽しかったです。

とにかく、そういういろんな合理的な判断と都合を感じる作品ではあったのだけど、そのぶつ切りになっている一つ一つの要素が(ギリギリででも)繋がるように脚本があって展開になっていたので許した。喧嘩の合間をエモいシーンで繋ぐことで全体的にエモいストーリーになるハイローの強度を感じた。基本的に喧嘩してるか・友達と絆を深めてるかという話で、言葉は悪いがまあ単純な話なわけだけど、こういうんで良いんだよこういうんで……と終始思っていた。

団地の話はドラマ含めて何度も何度もやったので、それが内容として含まれてこないことはそれはそうなのだけど、観ている側からすると「団地」という地域性の話は「鬼邪地区という貧困地域と脱却を目指す立身出世」という側面が見え隠れするので、ハイローみたいなエンタメ作品を観ながらそういうことを考えるのが正解なのかという葛藤を抱きつつ頭の隅にあり………という感じである。今回はあんまりその辺考えずにエモさを享受できる。まあ、やたら母子家庭であるとか、家庭のみならず悲劇を背負う母とかは健在だし、相変わらず父は不在だが。この作品における父って多分、村山みたいな先輩とかから受け継ぐ「男の想い」みたいなことなんだと思います。二回目見るまで須嵜父の存在忘れてました。すみません。

 

ライブパートの話

楽しかった!YouTubeや配信サービスでTHE RAMPAGEの皆さんのライブは見たことがあるけど、映画見たばかりで知ってる曲だらけというありがたい仕様のため、初心者でもより楽しく観れた。

私は役で生まれた縁を本人たちが大事にするのは好きだが私自身はあんまり同一視をしていないというか、この微妙な機微を説明するのは難しいのだけど、役衣装で普通に歌い(踊り)始めたのでびっくりしちゃって笑った。あと全然関係ない印象の話で申し訳ないがTHE RAMPAGEさんのボーカル陣営、黒柴ポメラニアンボルゾイって感じでとても犬顔だなと思ってたんだけど、他グルどこ見ても犬顔ばっかりいてどうやらそういう事務所っぽい。

他のグループの皆さんの曲ももちろん映画見たばかりで知ってる状況なので、とても楽しかった。

ところで私はライビュなのでいつもは隠す日程が必然的に判明している状態だが、最終日には中本さん来日ということで見たかったなあとなった。舞台挨拶のためにも来日して四人揃ったわけだけど、舞台挨拶の日程は私の検査日程*9や外出予定と被っておりライビュにも行けなかったので残念な思いをしました。

 

総括

こういうのがいいわけよ、こういうのが。家襲撃したら早いとか、学校燃やしたら早いとかそういうことじゃない。武器は使えど正々堂々喧嘩をして、そして感情に訴えかけるストーリーが良いのよ。

なんでも細かく見ていけば色々言いたいことはあるだろうけど、大体話の筋が通っていて同年代の人間がたくさん集まってとにかく楽しそうに作ったのであればもう万々歳だし、それをファンがおおかた楽しみに待ってる構図が最高じゃん。しかもちゃんと完成した映画が面白いんだから言うことなし。使用曲早く配信してくれ〜!

てかさ、スタッフロール真面目に見てたら「簡秀吉*10」て出演者の欄にあったんだけど、どこにいたの? あと「バットナイス常田*11」も見つけたけど、どこにいたの?

*1:本当に口が悪い。

*2:これ、怒られないのか?

*3:加筆、しました。

*4:役の話ね。

*5:Huluの番組でもいじられてた。

*6:上田佐智雄登場時に拍手してもいい応援上映やろうよ。

*7:二次創作じゃないんだからやめなさい。

*8:令和入ってからそうでもないが、平成の終わりごろは冬になると一作前のライダーだけではなく、それより前のレジェンドライダーが出てくれることも多かった。

*9:胃カメラをした。鎮静剤は最強。

*10:仮面ライダーギーツの主演。なんかバラ商にいるっぽい。

*11:お笑い芸人。坊主の人だから多分鳳仙にいる。