サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

感想『貞子vs伽椰子』『ベイビーわるきゅーれ』『高良くんと天城くん』

貞子vs伽椰子

ハイテンションな映画で、それを最後まで維持してやり切ってて楽しく観れた。貞子の方はまあお決まりのルールなので置いておくとして、伽椰子の方はちょっと気味悪いタイミングもあって良かった。ホラー映画としてというよりかは夢のタッグ映画として楽しんでいたので、怖さとは違うかもしれない。

とにかく山本美月さん演じる主人公・有里がいい奴で、諦めず責任を果たそうとする。この一作のみで終わりにしてしまうのは惜しいと感じ、これがアニメなら怨霊二人従えた姉御系主人公になったのにと思った。玉城ティナさん演じる鈴花の怖がり方が可愛くて好きだった。

 

ベイビーわるきゅーれ

良かった。結構好き。

ダルッとした会話をしているちさととまひろが可愛いのはそうなんだけど、二人とも社会に上手いこと馴染めないので殺し屋をしているわけで、たとえクソみたいな世界でもコミュニケーションが殺して終わりじゃないことで普通に人間関係に悩むのが可愛かった。ちさとは適応してる風に見せてキレて暴力振るうし、まひろは我慢はできるけど壊滅的に社会に向いてないので結局は二人ともかなり危なっかしいままである。けど、適応しようと頑張るちさとに嫌味を言ったことをまひろが謝ったり、ちさとがそれを笑って許してくれたりして嬉しくなる。そう、二人が仲良しだと嬉しくなる。ケーキを一緒に食べたいから頑張ってヤクザ倒そうね、という良さ。ケーキに勝るイベントなんてないんだよ。

髙石あかりさんはガンアクション、伊澤彩織さんはそれに加えて肉弾戦があるのだけどこれが格好良い。

 

高良くんと天城くん

とにかくジャニオタが楽しめればそれで良いかなという作りで、たぶん当該ジャニオタが毎週楽しんでた。そもそも一軍がどうとか、二軍がどうということは若い世代にとって重要度が高いことなので、恐らく対象年齢から自分が外れていることによると思う。

まあでも最後まで見てると、自分が他人を不幸にすると信じて疑わない天城くんを、友人である香取くんや田中くん、もちろん高良くんがゆるゆるとサポートしてる構図は今後の幸せを願えるなと思った。

褒めるとしたら全編富山ロケの美しさであったり、見たことない学校の校舎であったりすることで、お芝居はさておき基本的に演出周りでは本当に評価に困る。上滑りするセリフ、珍妙な演者のムーブ、名前のある役付きの俳優とそれ以外のエキストラの馴染まなさ……。最終話のセルカは良かった。あと拗れる高良くんと天城くんを理科室の外から見守る小宮璃央くんが可愛い。