読む速度が間に合わねえぜ、ということで読んだ本のメモ書きを投げ打ち「Road to Kingdom」2次競演のパフォーマンス感想を残す。
もう全然若手俳優関係なくてごめんなさいね。
薄々気付いておいでかと思うが、他に見てるものがない*1。自粛期間始まってから唯一ちゃんと見てるコンテンツだなと思う。YouTubeでもたぶん全編公開されてるので良かったらどうぞ。
今回もパフォーマンス順で感想残しますが、1次が1位だったのでまたドボがキューシート決めてるらしく容赦ねえな!と思いました。
あとあまりにも他のグループについて知らなすぎるので今回も当たり障りないことだけ書こうと思ってますが、だんだんエキサイトしてきてるのですみません。
知らないというわりに結構語っていて、許してほしい。だって今週本当にみんな良かったんだもの。
2次競演のテーマは「私の歌」──つまり、持ち歌なのでTOO大変では?という話。
感想
- PENTAGON
兵役を見送ることの辛さよ。
私はドドド新規のKPOPリスナーのため、兵役を見送ったことがない。なので録画の追っかけ再生をしていたら急に兵役と正面衝突し、泣いた。
私は何も知らないし、好きなように考えることしかできないが、いまこんな世の中でファンと過ごす時間もない中、こうしてラストステージがあったことは良いことだったんじゃないか? 何も残せず、何も見れずに行ってしまうより……。
パフォーマンスとして、兵役前ラストってこともあったと思うんだけど、これまでと異なる可愛らしく、春や初夏めいた爽やかなコンセプトで、今までのPentagonのパフォーマンスで一番好きだった。
ストーリーとしても、兵役前ラストってこともあったと思うんだけど、旅をして、分かれてという人生の象徴のような──誰もが共感できる普遍的さを内包したアイドルの人生という感じだと思った。
めちゃくちゃ表現としてはシンプルだと思う。アイドルの人生と旅を重ねて、これから一人で旅に出なくてはいけないメンバーへ向けたメッセージだ。何度も場面転換させるよりはずっと、シンプルにそれぞれを映している。人生、帰路、大切なものといった普遍的なテーマに寄り添う、素敵なパフォーマンスだった。
もうなんか平常心ではいられない。感想として薄くなってしまって申し訳ない。めっちゃ泣きました。
- ONF
Valkyrie*2みたいなアーティスティックなステージだと感じた。ゴシック様式のような。
人数が少ないが場面の転換が多く、カメラを切り替えるというよりは流れに沿って人を配置しての演出なのがそのアーティスティックな雰囲気によく合っている。Valkyrieみたいだと感じているにも関わらず、変な言い方かもしれないがディズニーランドのアトラクションのようだった。
前回も思ったが、バックダンサーの人数が多いわりに、それがメンバーを食ってしまわないのが良いと思う。衣装もだけど、今回であれば仮面とかそういうバックダンサーの個を排除したことによってよりメンバーが際立つようにしているのがとても良い。
先輩の手を借りる、同じステージに出てもらうというのは当たり前のことだけど先輩がいなくては出来ないこと*3だ。ゲストを持って来るという意外性というのかな、そういう判断も面白いと思う。
私のような初心者としては、前回から含めて「このグループはこういう雰囲気を得意としているんだろうな」と思う。そういう意味では、ガラリと変えてきたペンタの方が「おお!」という驚きがあったなと感じた。
- Golden Child
間宮星廉じゃん……*4
一位を取った曲で挑んでくる、まさに総力いったところがまず熱い。
楽器という演出、ほかにはなく独特で良かったと思う。音を聴かせる、音楽を聴かせるということで曲に合わせたエンターテイメントをお見せする他グループとの差別化は出来てたんじゃないかな。ストーリーにまつわるものをみんなが表現する中で、楽曲そのものに誇りを持って、それを聴いてもらいたいのだ──という風な印象を受けた。
バイオリンというのも非常に美しく、印象的な演出だった。出来る人が少ない楽器だから、それを使えるというのは強みだと思う。
そう、彼らはステージの上に彼らだけでいる時間が今回とても長い。彼らが勝負するのは、彼らが見せたいのは彼ら自身のステージであって、曲であって、そのほかではないということなんだろうと勝手に私は思っている。そういうところはとても良かったし、実際とても格好良いステージに仕上がっていたけれど、前回からのストーリー演出の流れの中だと少し弱かったかもしれない。
- ONEUS
え、めちゃくちゃ良い!!
前回7位ということでとても辛かったろうと思うんだけども、そこで他のグループから貪欲にたくさん吸収したんだというのがわかる。1次競演で惜しかったところが全部、圧倒的に良くなっていた。
まず、前回のシンプルな構成からカメラを何度もスイッチさせたりダンサーを増やしたり、衣装に凝ったりして観客が見るべきポイントを増やしている。これがめちゃくちゃ楽しい。そして色んなことを盛り込んだまま、後半で失速することなくそのままたくさん盛り込んで行き、惜しむことなく一人一人に割く時間をたっぷりとって演出していたのがとても良かったと思う。
これだけたくさんの要素を盛り込めば「やりすぎ」という印象を受けても仕方がないところなんだけど、このパフォーマンスに関しては詰め込みすぎるくらいがちょうど良いと私は思う。彼らは人数も少ないし、一続きで表現し続けるのはどうしても難しい。でもカメラが変わる毎にガラリと「役」を変えてしまえば、場面が転換したんだとわかる。個々人に付随する演出が変化すればそれだけ、わかりやすく転換を表現できる。つまり、一続きではなく転換させたのがよかった──と私は思う。私はね。
選曲もすごく良かった。私は本当にドボ以外のグループの皆さん名前くらいしか知らないのだけど、つまりこの曲はもともとストーリー性が強い曲なんですね? そういう曲でストーリーをマシマシに演出するのはどう考えてもやり易さとして正解だし、観てる側の分かり易さとしても正解だと思う。
本当にめちゃくちゃ良かった。こんな風に柔軟で、応用力のあるグループ、履修してみたいと思った。
- VERIVERY
ホラーというテーマ性が唯一無二で良かった。VERIVERYさんはこれまでのパフォーマンス全てで自分たちをどう見せるかというのを変えてきていて、毎度ガラリと変えてくることを選ぶチャレンジングな姿勢がすごいと思う。
パフォーマンスの中であまり頻繁に場面転換をさせないんだな、衣装やメイクに差があまりないんだな、ということが既にストーリーという解釈になるのかな。7人が1人なのか、1人が7人なのか、区別がないということは悪夢のなかでダブって見える残像のように思える。
最後に、悪夢から目覚めたはずなのに、背後にユラッと立ち上がるものがいる──というこの演出、本当に怖くて観ながらひゃ〜〜!と言った。
色んなことを盛り込む、という点ではここも、前回から格段に良くなっていて、どちらかと言えば個人に役を持たせるというより7人1チームとして魅せることを重視したと思う。そこに悪夢というストーリーを持たせて、ホラーという他にない要素を畳み掛けたのは良かったのだが、ちょっとダンサーさんと干渉してしまったかなと感じた。
- TOO
人数が多いからこそ出来ることがあるとするならば、それをきっちりと利用する、そういうグループだなと感じている。
今回も天使と悪魔でチームを分けていたが、これは人数が少なければ選べないことで、そういう頭数というようなことも強みとしてちゃんと活かすことができるというのがまず、とてもよい。
前回がとても良かった分、今回は少し惜しいところもあったかなとは思う。まだデビューしたてだからだろう、どうしてもチームで何かを表すというよりかは個々人に与えた役割やスキルに頼る部分が大きいのかな。
だからこそ、チームみんなでやる前回のようなフォーメーションには既に強い印象がある。
これからが本当に楽しみだ。スキルが揃って、表現に幅ができた時、きっと彼が作り出すストーリーは観客をもっと引き込むものになると思う。
- THE BOYZ
推しグルなので贔屓目入ります。
革命が嫌いなオタクいますか?
「Danger」でずっと群舞、踊り続けてる感じでパフォーマンス──歌番組とかでやるカメラとかを十分に利用したミュージカル"的"なステージを披露したとしたら、今回はほとんどミュージカルだったし、映画だった。いやもうすごい。本当にすごい。
ストーリーを繋がるにあたって「Kingdom」なので王冠をそのままキーにして、「王位を簒奪するもの」「王権を継ぐもの」という強いテーマを打ち出したのが印象的だった。衣装だけ見ると「格好良い」演出であることはわかるから、前回とどのような差をつけるのかと思っていたけど、もう全然違う。もともと「REVEAL」がシャープな格好良さだったから、それをゆったりとした曲調にアレンジしているだけで、ポップな印象だった「Danger」とも原曲とも差別化をしている。旗を掲げるというドラクロワみたいなパフォーマンスで革命だってわかるし、あの盛り上がってくださいと言わんばかりの演出がまた強気で良い。最後だけ畳み掛けるようなダンスブレイクで盛り上げて、曲終わりに正統なる王が現れメッセージが背後に浮かび上がるという綺麗すぎる終わり方。気持ちいい〜〜!!
今回は前回のようなフォーメーションが少ない分個々人の見せ場があり流れるようにストーリーが展開していく。絵画で語られる神代から、詩人を経て群集と革命の時代へ──。そういう妄想がもう止まらないからこそストーリーを1次競演から繋げてきたことに意味がある。
そういうストーリー性に耐えうる完成度なんだよな……。ここに来てダンサーさんを入れたのも個人のバックにつけるという点でめちゃくちゃ正解だったし、そのダンサーさんがメンバーを食ってしまうことなく背景に徹するというか、メンバーの魅せ方が上手いのかな……必要な時に配置して使うという感じ。元々の人数の多さも本当に上手くいかしていて、カメラが移動した先に切れることなくメンバーがいるんだよね。流れるような構成と表現であるが故に、それぞれの顔を映せるくらいの、それなりの速度で展開していくのがね、ほんと上手いなと思うし、映画やミュージカルのようなものになってるんだよね。
いや思ったよ、私も。前回に引き続き格好良い系かって……でもファンだから……。そういう予想をも超える完成度だなって……思ったんだよね……。
最後に
やはり自分たちの曲で遠慮がないからか、非常に良いパフォーマンスが沢山観れて今週本当に楽しかった。やはり私の中ではLet's go to earthが流れてしまうし、脱落があるという辛さには慣れそうにないが、そういう闘争心なくして発展はないのかもしれないし、マジ疲れるなと思う。
これ、後々ファンたちの中から選ばれて投票する人が出て来るんだよね?
今のグループ間での投票よりも主観に偏るわけで、怖いなと思う。自分と比較してとか、自分たちと比較してというのじゃなくなるわけだから。
けーぽっぷ初心者を助ける気持ちでお願いします。