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感想『ミッドナイトランナー』『ハンガーゲーム2』

週末観た映画の感想

『ミッドナイトランナー』

『未満警察』に備えた準備運動として原作を観た。

ギジュンとヒヨルが仲良くなる冒頭がコミカルで可愛く、そういう二人のやりとりが終盤までずっと合間合間に挟まるので痛そうなシーンも耐えられる。

あまり韓国映画を見たことがないのだけど、スピード感とか盛り込み方とか、コミックのような修行とか、若い青年二人の成長物語なんだというのが爽やかで面白かった。脳筋と頭でっかちのデコボココンビなので、どっちが欠けてもきっと上手くいかなかったろうと思わせる。バディ物の王道っぽさ。

事件は重い*1し、耳かき店とか悪役の根城のある場所とかも神妙な顔をしてしまうし、ラスボス戦が長いなと思った。でもまあ、敵が本当に屑であるということは観客は別に彼らを気にする必要はないので、主人公二人を最大に応援すれば良いということだな。

警察という大きな組織、細分化された役割、そういう大人の都合を全部無視して突っ走れるからこそ若い二人が眩しいし、都合の中にいる大人がそれを認めるところも良かったし、最後に女の子がちゃんと救われていることもよかった。最後も二人は可笑しかったし。かなりご都合主義っぽいけども、私は面白いと思うよ。

 

『ハンガーゲーム2』

2まで見たら一区切りと思ったけど、それは私の気分的な問題でまったくもって続きを観ましょうという終わり方でした。

カットニスがゲイルとピータに対してそれぞれ感情を持って、間で揺れてるのだけど、前半のゲイルへの思慕が郷里へのものっぽいのかなと思う。そしてピータとは同じことを経験したが故の結びつきと言いますか。分かり合えてた人と少しずつ分かり合えなくなっていくことの切なさを感じはするけども私はピータ派です。ピータが自分のために用意してもらったお揃いのゴールドを使ったアクセサリーにカットニスの大切な人の写真を仕込んでくるところなど、かなりいじらしい。

前回は出てくる人出てくる人みんな狂ってると思っていたが、ヘイミッチが前回急速に評価を回復させたように今回もエフィーが急速に評価を回復させるし、なんなら信頼できそうな大人が出てくるので大人も捨てたものではない。

前作からだが、イメージ戦略とか人気があるということを利用するところなど、普段エンタメをたくさん見ているので身につまされるものがある。私たちが愛してるものはコンセプトですね。

*1:お腹痛くなる系。