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感想『レヴェナント:蘇えりし者』『カラダ探し』『THE BATMAN-ザ・バットマンー』

レヴェナント:蘇えりし者

とにかく圧倒的な映像で、そこにレンズがあることすら気温を示すために存在しているのであり、血や雪や泥で汚れた演者と美しい大自然の対比に息を呑む。あの美しい自然の中で人が生きるのには、ドロドロで狩りをして、吹雪に耐えていかなくていけないというのが全然に美しくないので。

あと、熊がすごく怖かった。

こんな風に息子ともういない妻のために生きることのできる芝居がとても良くて、評価されたのも納得だが、本人は恋人が25歳になると別れるんだという情報が完全に邪魔だった。

 

カラダ探し

6人が仲良くなってるとこは可愛かったので好き。ホラーとしてはまあ別にそんな怖いという感じもしないので、どちらかと言うとスプラッタというか、綺麗な登場人物たちが悲惨な目に遭うのをどう感じるかみたいな映画だと思った。

登場人物たちの悩みや直面している問題がステレオタイプ的で厚みがなく、勿論そういう悩みこそが10代において重要視されるものであることは確かなのだけど薄い印象は否めない。多分扱い方が上手くないんだと思う。

ただ、マジで顔はめっちゃ可愛いので、6人が事情により夜は学校を守っているみたいな話は見たかったなと思った。

 

THE BATMANザ・バットマン

ビビるほど長い。そして暗い。クラシックをはじめとした音楽の使い方と、作為的さを感じさせない光と影の演出がとてもよかった。あとセリーナのキャラクターがすごくよくて、友人なのか恋人なのかわからないがアニカのために泣き、命を賭けるところが好きだった。

一方で長すぎることとサスペンスとしての推理の弱さが辛い。調べて真相に辿り着いたとして、それは自白頼りの真相なので結局は恣意的なものであり真実と言って良いのかはわからない。ブルースもなぞなぞは強いけど推理という感じではなく、ゴードンも全然考えていない。聞き込みばっかりで客観的事実がないのが弱いという印象だった。