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感想『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー

終わり方とても良かった。友達にいたらすごい嫌なヤツの解像度が高すぎて、最初の降霊会のあたりなどはミアの存在にキリキリとしたが、ミアのメンタル面での問題や若者の陥りやすい病理的な状況などがまた結構な解像度で辛いのでずっと絶妙にキリキリしている映画だと思った。色々とルールが存在する悪霊映画でありながら、なんとなく察せられるルールであるため違和感もなく、全然だれることなく話が進んでいくので面白かった。

ミアは自分がライリーを助けているのだと思いながらどんどんと深みにハマってしまっているので、そういう精神的な問題の方がホラーそのものよりもメインテーマとして強くあると思ったが、ホラーさとの共存がうまくてよかった。ライリーを連れ出してからのラストまでの進み方が大変におしゃれで、また今までうまく説明してきた事が全部集約されている感じが怖くてゾッとした。

あと、「誰もが経験したことのある人間関係上の嫌さ」を描くに当たってバイオロジカルな演者の特性が別に細かく説明されるわけではなく役に配置されてるのもよかった。