サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

『スターピープルズ』と『Enter the New World』

 

・スターピープルズ
観ました。面白かった。
真っ直ぐなストーリー、真っ直ぐなメッセージ性、熱いというか若いというか、そういうところも彼らしかったのかな、と思う。
 
私、予定調和大好きで。大どんでん返しが嫌いか、と訊かれるとまた違うんだけれども。
 
「こうあってほしい」という願望が叶えられるカタルシスというか、ハリウッドのご都合主義大団円(家庭崩壊していた主人公が英雄になると共に、家庭が円満になる)とかすごく好きだから、たとえみんなの考え方が綺麗事(そう感じてる自分もいるのは事実)でも、信じられた。
というか、綺麗なことを真っ直ぐに描けるところが好きだなと思った。
彼も結構こじらせていると思うが、その真っ直ぐな感じが良いところだと思う。
 
あと、可愛かった。
大学の専攻がひねくれた学問だったせいか、割とひねている自覚もあるけれど、
(予定調和はルールのように感じるのでフラストレーションが少ないのかもしれない)
キャラクターがみんな可愛らしくて、癒された。ライトが好きだ。そしてスターとライトの関係が好きだ。理由は、まあ、みなまで言うまいという感じだ。
 
愛情で成り立つ作品なのかな。
池田さんの演劇や物語への愛情。彼のファンが彼の物語に対して持つ愛情。役者間・スタッフ間の愛情。
愛情を感じながら観ると、なんだかとても、温かい気持ちになる。そんな舞台だった。
 
・Enter the New World
入野さんライブツアー2017千葉公演に行った。
彼は、エンターテイナーだ。キラミューンのファンクラブに入っているのにも関わらず、他のメンバーのライブには行かないから比べようがないというところもある。
だが、今までライブに行ったアーティストやアイドルと張り合うステージだった。
歌、ギター、ダンス、雑なトーク……。全部楽しかった。
 
歌はもちろん上手い。ミュージカル発声じゃなくてポップスの歌い方でも。
テレビで歌う機会があったから、ご存知の方もいるかも知れない。彼は先輩に「バラードが良い」と褒められたそうだ。私もそう思う。バラードやミディアムなポップの、どこまでも伸びる歌声は聴いていて心地いい。
「Bing Bing Knight」の「きっと(歌ってる)……君だよ(囁く)」が最高。
 
ギターを弾きながらロックやバラードを歌う彼はカッコ良い。
初披露だったアストロホールを思い出す。今や一本で弾き語れるまでになったのだ。感慨深い。
弾き語り、というところでは「朝焼け」がすごく良かった。この曲大好き。カバー元も大好き。
セトリ序盤はロックが中心でエレキかき鳴らしながら歌っていたが、あまりに久しぶりのノリで懐かしくて懐かしくて。どうやってノったら良いのか思い出したら心底楽しかった。
 
ダンスしながら歌っても息切れ知らずだった。
本人の口から説明もあったが、ダンスメドレーをこれまでの振りから一新して、大変だったのではないかなと思う。
アンフィは円形ステージでとても広いから、それを余すことなく使っていたと思う。
例えば、バンドメンバーが前に出てきたりとかもそう。「BANANA〜」とかみんなで踊れてとても楽しかった。
 
トークが相変わらず雑で(笑)
もともととても塩な人だから相変わらずなんだけれど、でもなんだろう、やっぱり自分のファンしかいないからなのかな、キラフェスとかよりさらに雑で(笑)
自然体な感じが、彼らしいのかなと思う。
 
演出として、ライティングが凝ってたと思う。
他のキラミューンメンバーを知らないが、背後にバンドメンバーを従えている程度のセットで、ライトやスモークで魅せる演出だった。
レーザーはない。キラミューンにおいてレーザーは柿原氏の専売特許ってことのようだ。
途中、バックで上からツアーロゴが下りてくるが、とてもビッグバンドビートで、海外感が強く、泣きそうになった。
 
そんなわけで、要所要所で泣き、声をあげ、腕を振り、踊り……熱いライブだった。
思えば最初に好きになった人だ。最初に応援したいと思った人だ。また泣きそうだ。
 
「すぐ帰ってくる」そうだ。
ファンのために急がなくていい。と私は思う。
寂しいけれど、彼が満足して帰ってこれるのが一番大事なことだから、帰ってきたらまたライブをして、話を直接聞かせてくれたらいいなと思う。