サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

感想『僕らの食卓』

僕らの食卓

スペシャルエピソードはTVerでは見れないらしいので、最終回までの感想です。

犬飼貴丈、飯島寛騎という好きコンビだったため、2人が好きであるということで高めのモチベーションで挑んだ今作、丁寧で空気感を壊すことなく最後まで進んだあたりは良いのではないかと思う。全編徳島ロケの景色も良い。映像もソフトフォーカスふわふわ演出がしっかり目にかかっている感じは、恋愛に主題を置いた空気感を大事にしますという感じである。

豊と穣、そして種くん、お父さんまでもとても可愛くて、優しくて、豊と穣のトラウマがゆっくり癒やされていく構図がとても美しい。

が、個人的に主人公たちの内面化された個人的な問題に対して、ごくごく限られた人員と規模で内省的に話が進んでいく──単巻BL深夜ドラマとしてありふれたそのフォーマットに対して私が完全に飽きており、最終的にはかなり辛いものがあった。豊と穣のトラウマや問題に対して、二人それぞれの向き合い方が変わることでしか解決策として提示されないのも、何となくドラマの情報量だと物足りない。