サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

感想『X エックス』『ウィッチ』『クリムゾン・ピーク』

X エックス

序盤は割と真面目にポルノ映画撮ってるシーンが続くのだけど、老婆の異常性欲が突然止まらなくなってからの風速が凄まじく、序盤の記憶が掻き消えていく。

年老いてなお、気持ちがそれについていかずに若いままでいることの辛さというか。手に入れるはずだったもの、あるいは満たされない欲求に対して折り合いをつけることなく体ばかり老いることはきっと辛いだろうとは思うけど、この映画はホラーなのでそういうところに全く成長を感じさせずに老いたやばいババアとジジイがシンプルにやばいという映画で楽しかった。

 

ウィッチ

ずっと陰鬱、陰惨、救いようもなく閉塞的で辛い。

記録映画というにはあまりにフィクションというか、それでいて史実や史料を大切にしているようであり、一方で「魔女狩り」という虐殺に対してのカウンターとしては機能していない映画で謎。どういうことを描きたくて作ったのかは伝わってこなかったと思った。

 

クリムゾン・ピーク

面白みの薄いホーンテッドマンションという感じで、幽霊というファクターが利用頻度の割に弱い印象だし、どっちかというと人怖なのではという感じもする。セットも衣装も可愛いし、キャラクターのも好きな人は好きだと思う。トーマスの弟力もすごいが、やっぱりなんというか、全体としては薄味である。