サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

感想『仮面ライダーギーツ ファイナルステージ』

仮面ライダーギーツ ファイナルステージ

昔みたいに二日ずっといたりはしなかったが、久々ながら好きだ……ギーツ……になって来たので記録を残そうと思う。トークの部分ではなく、ヒーローショーのところについての感想である。

浮世英寿が神様になって世界からいなくなってしまったことを、素直に寂しがる景和くんや祢音ちゃん、変わらずツンツンとしながら懐かしむような道長くん、マイペースな英寿くん、見守るツムリちゃん……大好きな『ギーツ』のみんなによるデザイアグランプリに、オーディエンスの一人として立ち会える設定に嬉しくなった。そもそも、『ギーツ』の世界観ではオーディエンスが好き勝手にライダーたちに理想を押し付けて応援して、勝手に失望してエンタメとして人生を消費している。視聴者が番組について好き勝手にSNSで発言することを見越したつくりになっていて、それが身勝手であることを示し続けていた作品だったので、最後にこうやって「好きだと思って応援すること」がブーストバックルとして英寿くん・景和くん・祢音ちゃん・道長くんの力になる展開は本当に感慨深いと思った。日本各地を救って回る時、何気なく中野の画像があったのも良かった。

タイクーンのブーストMk.IIが本当にかっこよくて最高だったのと、ギーツⅨの美しさがすごくて思わず拝んでしまった。最終フォームはみんなとにかくバイオレンスな感じで、ずっと可愛くギターを振り回して来たナーゴは格闘術になってるし、ジャマ神バッファはチェーンソーが二倍だし、ゆっくり出て来て目線の位置で抜刀し鞘を捨てるタイクーンブジンソードが格好良くて仕方なかった。

関係が深い相手、沙羅さんや光聖お父様や大智くんやウィンさんが出てくると、時間が経ってるんだな、最終回の後なんだなと思えて切なくもなるけど、みんなが一年間葛藤し続け、ちゃんと思いを伝えた先にこの未来があるんだと分かっているので幸せな気持ちになる。色々な不健全さ、不完全さの中で苦しんできたみんなの成長が愛おしい。

2000年ずっと一人だった英寿くんがすっかり一人で完結してしまっても、そんなこと関係なしに寂しいとか会いたいとか、一緒に話そうとか言えるそういう五人のバランスが本当に好きでした。まだVシネもあるけども、これで区切りなのが寂しくて仕方ない。

大好きだ仮面ライダーギーツ。一年間ありがとう。