サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

感想『ノッティングヒルの恋人』『トワイライト〜初恋〜』

ノッティングヒルの恋人

ラブストーリーとして真っ直ぐで可愛くて楽しい映画だった。こういうのを見たいんだって時に見せてくれる作品だと思う。吹き替えで見ていたのだけど、使われている言葉が全部綺麗で、映像も綺麗だ。アナが奔放でもありその向こうに確かに悲しい思いを隠していて、普通で穏やかなウィリアムに癒されていたんだろうなというのがわかる。ウィリアムはマイペースで色んなことに疎いからこそ、アナがスターであるところに価値を強く見出すところがないのが観ているこちらも安心する。

繰り返されるセリフやモチーフも嫌味がないし、二人の思い出としてそれが蓄積しているのが自然と感じられて良い。記者会見の時など本当にロマンチックな展開で良かった。友人たちも面白くて、どうしてウィリアムがみんなと仲良くしているのか、みんながそれぞれ補い合う関係なのかなと思う。要所で日本的なものが出てくるのはなんでなんだろう。

 

トワイライト〜初恋〜

定期的に溺愛系のなろう小説やカクヨム小説を体が欲してしまうところがある身としては、エドワードがなんだかんだ言いながらベラにメロメロになっているのが需要に合致している。大昔に小説が流行った記憶がありおおよその話は知っているものの読んだことはなかったので楽しめたし、危機を救われるとか連弾(?)するとか二人きりになれる場所とかそういうロマンスのあるあるを網羅しているし、やはりロマンスにはこういう類型が必要と思う。ストーリーとしてや見せ方として何か工夫があるというのはあんまり感じなかったが、美しい男女を美しく見せるという気持ちは伝わった。でも髭はそのままでいいんだ?と思った。

エドワードは一歩間違うとかなり怖い迫り方をしているのだけど、ベラが陥る危機を全部跳ね除けていくためにこちらとしても騎士や王子様のように格好良く感じる。ミステリアスで美しく、良くも悪くも自分に興味のあるエドワード相手にベラが惹かれてしまうところなどは、やはり王道の展開であり「結局こういうのが見たいんだよな」という気持ちにさせてくれた。