サニーサイドアップフォーチュン

映画、特撮、演劇、ダンスボーカルグループ

感想『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』『中村屋酒店の兄弟』『呪呪呪/死者をあやつるもの』

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー

面白かった〜!前作より緩急がしっかりある感じがして、ゆるいところはとことんゆるく、かっこいいところはとことんかっこよくって感じでスピード感あってさらに見やすくなっていたと思う。

やっぱりちさととまひろが可愛くて、二人がなんだかんだと日常を過ごしているだけでだいぶ満足感が高いんだけど、今回は田坂さん宮内さんやゆうり&まことコンビの満足感もかなり高くて良かった。『花束』から派生する男女間の恋よりも相棒や同僚としての連帯感が優先されて、情が湧いてゆうりとまことコンビが生きながらえるのではなく、協会の外側でその仁義を損なうものであるから許されることは絶対にないという構図が良かった。内側と外側がはっきりしていて、全員が内側のものに対し優先する価値基準で生きている感じ。

予算はないけどアクションがしっかりカッコよくて、でも泥臭いところを攻めててとても良い。衣装も大好き。まひろみたいな服着てたい。

 

中村屋酒店の兄弟

泣いた。兄弟って他人でありながら言わなくても何を考えているのかわかったりするくらいには近く、親子より対等ででも友達ほどではない。だから兄がどういう思いでここまで実家で働いて来たのかとか、弟がどうしてそうすることを選んだのかとか、お互いに完全に理解することはできないまま「それでも家族だからわかるだろう」という甘えた感覚の中で、これからも兄弟をやって行くんだというのがありありとわかってすごく泣いてしまった。

丁寧でとても良い映画だった。

舞台となってる酒屋も家も、実際誰かの暮らしている場所であるから生々しく、暖かく。血縁を拠り所に甘えることを許す、ということの、不思議さを感じる作品だった。

同じ家に生まれたかったと言って必ず愛さなければならないわけではないが、同じ場所で育った者を疎み続けることはつらいので。

 

呪呪呪/死者をあやつるもの

なんかこれ別シリーズあります?と思いながら見てたらドラマ版が先にあるらしい。キャラクターの関係はそれが前提になっているが、一応どういうルールで話が進むかは説明があるため、そんなに苦労することなく楽しめた。

手触りはかなり『鎮魂』みたいな感じがする。(画面の色が)明るいオカルトミステリーという感じで見やすい。

ストーリーは大味な印象は否めないが、それぞれキャラクターが魅力的だと思う。良いチームだな、いろんな事件が見てみたいな、と感じた。