サニーサイドアップフォーチュン

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感想『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』

仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング

面白かった〜!ギーツのその後の話としてこれ以上ないと思った!

ギーツでは英寿くんが神様になってしまった以上、とにかく英寿くんが出て来たら全てが終わってしまう状況なんだけど、それに対して『ドゥームズギーツ』という人間の愚かしさに嫌気がさしてしまった英寿くんが用意されるのが上手いなと思ったし、現世の英寿くんが景和くん、道長さん、祢音ちゃんのことを信じているから絶望しないというところが、四人が仲間で友達であることを感じられて良かった。

ストーリーもVシネらしく艶っぽくありながら、されを殊更キモく主張することない撮り方に落ち着いていて良かったし、真相と情緒と対処に対して景和くんと祢音ちゃん、道長さんとベロバ、現世の英寿くんという異なるアプローチでそれぞれが機能していたのがストレスなく面白かった。もちろん道長さん周りの情緒的な、一年かけて獲得するに至った自分の信念を曲げずに貫き通す「吾妻道長」という男の格好よさがこの映画の魅力であることは大いにそうなのだが、個人的には景和くんと祢音ちゃんが自分の足で蒼斗や葉月に辿り着くのが嬉しかった。人間側の三人がちゃんと機能することによって英寿くんの絶望は遠のくし、またそれぞれがそれぞれを信頼していることを観客が理解できる。英寿くんの手を借りずにジャマトとの決着をつけたのが本当に良かった。

最後まで四人が格好良くて、観た後のさっぱりした気持ちと寂しさが入り混じるのがなんとも言えず良い気分だった。大好きだよギーツ。今後は周年まで映画企画はなかなか無いと思うけど、ずっと楽しみに待とうと思います。