1990年8月19日に日本初演の幕を開け、以来28年間、年齢も個性も異なった様々な延べ475組のカップルが読み続けてきました。
どんだけ上演してんだ。
というわけで、恒例の感想です。
続きを読む9月から10月の半ばにかけて息も絶え絶え*1だったからか、マラソンのペースが驚くくらい遅くなり、落ち込み過ぎてもうやめてやろうかと思った。マラソンを。
そんななか、また強行スケジュールで鎧武を完走したので感想をまとめる。ノッて来てからが破茶滅茶に面白く、うっかり数日観続けてしまった。
なんとこれで “『平成ジェネレーションズFINAL』を全力で楽しむために出演レジェンドを学ぶ ” *2という当初の目標を達成したことになる。よくやった私。所要期間は4ヶ月だった。
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※トークショーのレポはありません
さる2018年10月13日、14日。中野サンプラザにて『仮面ライダービルド ファイナルステージ&キャストトークショー』が開催された。
ファイナルステージ(つまるところ、ヒーローショー)の脚本はシリーズ一貫して脚本を書いておられた武藤将吾さん。
いよいよ東京公演!
— 武藤将吾 (@muto_shogo) 2018年10月13日
ライブショーは、ご覧になると最終回の印象が少し味わい深くなるような物語を志しました。
皆さんの良き思い出となりますように。
宜しくお願いします。#仮面ライダービルド#ファイナルステージ
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演出は毛利亘宏さんが担当しておられた。
キャストトークショーは毎回話す内容も違うし、全てを書き残すことは不可能だと思う。なので今回は全く触れず、正統なるビルドの物語としてのファイナルステージについて述べようと思う。
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なんだこれは、クセになる。
私が舞台『戦刻ナイトブラッド』を見た感想がそれだ。なんだこれは、クセになるぞ……!!
ということで、その後感想を調べた結果、多くの人がクセになっていたのを確認し安心した。とにかくわけがわからない舞台だ。わけがわからなさすぎてお得意の深読みも出来ない。というか、する余地がない。そういう舞台だ。
あと、一応各項に出来るだけ景勝*1について述べている。
ストーリーはなんていうか、ほぼ何もない。
例えるなら、「ノーマルルートの無い乙女ゲーム原作のアニメをダイジェストにして劇場で流している」になるのだが、それは例えでもなんでもなくこの舞台の真理だ。オトメイトから発売された数多の乙女ゲームを数倍に希釈し、それをアプリとしてリリースしたこの舞台の原作『戦刻ナイトブラッド』を、あますことなく表現しているとしか言いようがない。私がサービス終了を心から恐れて課金していたあの『戦刻ナイトブラッド』がここにある。*2そう思った。
意味不明過ぎて最初覚醒したことにもやや気付けてなかったのだが、その後本人の口から語られる吸血エピソードが「何言ってんだこいつ」という次元でやっぱり意味不明だったのだが、ここまで来る間にもうわけわかんないことが重なり過ぎて、景勝の説明を聞きながら「あ、そうだったんだあ」と思う自分がいた。
オープニング、フラッシュで挿入される名前とキャッチコピーが深夜アニメ感を強くし、時折挿入される「数日後」「翌朝」といった時間経過を示す文言がクソアニメ感を強くしている。
私が義務感に駆られて観ていたアニメ『戦刻ナイトブラッド』がここにある。*3そう思った。
そして、各軍が不穏な気配を漂わせながら登場し、ヒロイン・結月の前で繰り広げるハートフルエピソード、何故か彼女を連れて出陣し次の軍が不穏な登場──鮮やかとしか言いようのない移動、何か感想を覚える暇もないこのスピード感。流石としか言いようがないこの「戦ブラ感」にもはや興奮すら覚えた。
あと冒頭、転移前の結月がなんのバッグも持ってなかったので、「彼女はキャッシュレスなんだな」というのがしばらく私の頭の中を占めていた。
もう織田軍が暗闇の中で縦一列に並んでるのが見えた時点で私はこの舞台最高だなと思った。あまりにも真剣に歌を歌って踊っているさまが笑えるのだが、その後の上杉謙信の歌には上杉軍の女として聴き惚れてしまった。変幻自在が好き。もはや手持ち無沙汰なのでペンライトを解禁してくれ。
めちゃくちゃ面白くて仕方なかったのだが、「あれ? ちょっと見ない間*4に歌ものすごく上手くなってない……?」と思った*5のと、結月の「耳が動いた!」に対しての「触ってみる?」が面白くて最高だった。犬夜叉かよ。
エンディングを迎えていない作品の劇場版やアニメにおいて、ラスボスは大概でかくしておけば良い。これは定石である。
でかければ、強い。これは真理である。
そんなわけで、散々あちこちで言われているのだが、でかい厄魔を三つの軍で協力して倒す。
スクリーンに映った厄魔だけでなく、両脇から出てきたでかい手と戦ってるのも最高だし、スクリーンに向かって刀を振り回してるのも最高である。ディズニーランドのショーのように、あの刀に乗っかった夢見るオタクのパワーが厄魔を切り裂いている。
2.5次元が濃縮還元された舞台だ。
とかくみんなよく動き、殺陣もあってなぜか歌もあってダンスもあって、ハートフルエピソードあり、ギャグあり、叫んで笑って、スピードを落とすことなく終わっていく。
わけがわからないのでこれは見てもらうしかなく、わけのわからなさを共有したいために自分ルール*6を無視して更新する。