放送終了から2年も経ったの不思議だね。
未だにめちゃくちゃ好きなので、49話プラス映画3本*1について、好きなところを語ります。
そのためこのエントリはネタバレに配慮しておりません。
新たにビルドを見てくれる人がいたとしたら、その人と何か語り合いたいけどあまりにもこちらから長文を送りつけることになるのではないかと不安になったので先に感想にまとめました。一応どうしても解説しないとどうしようもないあらすじはちょっとだけ入ってるので全く知らなくても何となくはわかるかもしれない。
一話一話はコンパクトにまとめようと頑張ったけど、全体として尋常ではなく長い。
- 公式のリンク
- 新たに1話ずつ振り返る
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー
- 第十五話 桐生戦兎をジャッジしろ!
- 第十六話 兵器のヒーロー
- 第十七話 ライダーウォーズ開戦
- 第十八話 黄金のソルジャー
- 第十九話 禁断のアイテム
- 第二十話 悪魔のトリガー
- 第二十一話 ハザードは止まらない
- 第二十二話 涙のビクトリー
- 第二十三話 西のファントム
- 第二十四話 ローグと呼ばれた男
- 第二十五話 アイドル覚醒
- 第二十六話 裏切りのデスマッチ
- 第二十七話 逆襲のヒーロー
- 第二十八話 天才がタンクでやってくる
- 第二十九話 開幕のベルが鳴る
- 第三十話 パンドラボックスの真実
- 第三十一話 ほとばしれマグマ!
- 第三十二話 プログラムされた悲劇
- 第三十三話 最終兵器エボル
- 第三十四話 離れ離れのベストマッチ
- 第三十五話 破滅のタワー
- 第三十六話 エボルトは星を狩る
- 第三十七話 究極のフェーズ
- 第三十八話 マッドな世界
- 第三十九話 ジーニアスは止まらない
- 第四十話 終末のレボリューション
- 第四十一話 ベストマッチの真実
- 第四十二話 疑惑のレガシー
- 第四十三話 もう一人のビルド
- 第四十四話 エボルトの最期
- 第四十五話 希望のサイエンティスト
- 劇場版 仮面ライダービルド Be The One
- 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FORVER
- これまでの関連エントリ
公式のリンク
東映のやつ。いろいろ裏話が載ってて面白い。
テレ朝のやつ。
仮面ライダー図鑑は時間泥棒。楽しい。
YouTubeで公開中の一話、二話。
新たに1話ずつ振り返る
魅力的に語ることがめちゃくちゃ苦手でごめん。ずっと戦兎くんがー、龍我がー、と言ってる。
正直私の感想なんかよりこっち読んでくれ。
第一話 ベストマッチな奴ら
これ見ずしてビルドは語れない*2ので、一話はちゃんと見ましょう!
ここで大事なのは二人が持つ共通の記憶について、戦兎くんが龍我という一人の人間を信じ、龍我が戦兎くんという一人に信じてもらえたということが、何をもたらすのかということです。
戦兎くんの衣装のトレードマークはトレンチコート、インナーはゆるっとした切り替えのあるTシャツとかが多く、ラビットタンクカラーのスニーカーを履いてる。オシャレじゃない?私は今年2年越しにベージュのトレンチコート買いました。
第二話 無実のランナウェイ
ビルドという物語は戦兎くんという主人公と、もう一人の主人公である龍我の物語でもある。
龍我がファウスト*3と戦うにあたって、憎しみを増していくのがよく分かるし、二話にしてお辛いエピソードのためこの先も恐らくお辛いだろうということが薄っすら(本当に薄っすらなのか?)感ぜられる。
龍我はこれからめちゃくちゃ叫ぶ、苦しむ、涙を堪える芝居がたくさん出てくるけど、全部すごい気迫です。
第三話 正義のボーダーライン
戦兎くんが、ヒーローである仮面ライダーがどうして戦うのか、何のために戦うのか、ということを龍我が学ぶ大事な回。
記憶のない戦兎くんは誰かのためになることに喜びを感じ、くしゃっと笑顔になる。戦兎くんはすでに一年間秘密のヒーローをやって来てるから、自分が思う正義ってやつを、龍我に教えようとするんだよ。ひーかっこいい。
第四話 証言はゼロになる
今まで、マスターと美空はnascitaに居こそすれ、戦兎くんは一人でスマッシュと戦って来た。
そこに駆けつけて、加勢したはじめての人それが万丈龍我という男なんだ。
娘のことを忘れてしまった鍋島に対して声を荒げることが出来る龍我は、今は自分の冤罪を晴らすために行動しているけど、こうやって人のために怒ることが出来る優しい男なんだ。
ポイントは色々コネを持ってる紗羽さんと、めちゃくちゃ可愛い子役の女の子。
第五話 危ういアイデンティティー
今でも大人気、ブラッドスターク*4と佐藤太郎*5初登場回である。佐藤太郎は戦兎くんと同じ顔で、戦兎くん自身は全く覚えてないけど、失われた記憶に関係があるかもしれない存在として出てくる。
龍我の「冤罪」というフラストレーション、戦兎くんの「記憶喪失」というフラストレーションが、まだ信頼関係の薄い二人の間でバチバチする。最後こそ湿っぽいバディになる二人だけど、この辺はまだ自分のことでいっぱいいっぱいな雰囲気があるので貴重だ。
第六話 怒りのムーンサルト
ドラゴンボトルを握って戦うようになった龍我は、この辺りからより戦いの前線に赴くようになる。戦兎くんはこの頃、それを「危険分子」として危惧しているのが懐かしい。
天才葛城巧は、スカイウォールの地下から噴出するネビュラガスを人体に転用しスマッシュを作り出した。戦兎くんと龍我の持つ共通の記憶が、そのネビュラガスを注入される記憶だということが明かされる。
これはライダーとして変身するために必要なプロセスなのだが、今まで倒して来た怪人と同じ扱いに戦兎くんは激昂する。そんな我を失った戦兎くんに、龍我が大切なことを説くシーンは必見。あとタツヤのことをほったらかして戦兎くんに駆け寄る龍我は必見。
ちなみにクローズドラゴン初登場なんだけど、小動物的で可愛いから要チェックだ!
第七話 悪魔のサイエンティスト
前回明かされた佐藤太郎の行動により、戦兎くんと龍我はまたギクシャクしているが、殺害された葛城巧が人体実験に踏み切り、そのデータを母親に託しているという情報をもとに共に北都に旅立つ。
巧という「悪魔の科学者」にも家族がいること、誰かの大切な人であること、二人はそれに直面する。
龍我の優しさが、龍我のことを息子の仇と思っている葛城巧のお母さんの気持ちを溶かす。龍我は他人の気持ちに寄り添える男なんです、ほらみんな龍我のこと大好きになって来たでしょ。
第八話 メモリーが語りはじめる
葛城巧という一人の科学者とその家族が、スカイウォールの惨劇でどのような目にあったかが説明される。戦兎くんがその話を聞き、葛城巧の大好物を食べて涙するシーンと、戦兎くんと龍我で乗用車のトランクに隠れる荒技は注目だ。
個人的には、遺品とも言えるメモリーを葛城巧のお母さんから託される戦兎くんを見つめる龍我の表情をぜひ見て欲しい。
葛城巧がすべてを一人で背負って終わらせるつもりだったということが明かされる、切ない回だ。
第九話 プロジェクトビルドの罠
これから何度も登場することになるハザードレベルという考え方の解説がある。また同様に、戦兎くんの「技術は使われ方によって良いものにも、悪いものにもなる」という考え方がはっきり説明される。これはビルドという作品における大事な前提です。
鍵を握る「難波重工」という企業が出て来たり、今後のストーリー上必要なことがたくさん出てくる回。
だけど、ヒロイン美空ちゃんが特殊能力のためファウストに狙われて外出がままならないことを不憫に思った龍我とのデート回でもあるから可愛い。
美空ちゃんという一人の人間のアイデンティティを支えるのもまた、ヒーローであるビルドなんだ。
第十話 滅亡のテクノロジー
未知のエネルギーを秘めたパンドラボックスを、ファウストが狙って攻撃を仕掛けてくる。龍我は変身もできないのに単身乗り込むわけだが、それは戦兎くんの指示でもある。戦いの相棒として、二人が並ぶ熱い回だ。ベストマッチなので!
今まで超有能にサポートして来てくれた紗羽さんが、どうやら難波重工と内通しているということが明かされる不穏さも要チェックだ。
第十一話 燃えろドラゴン
万丈龍我、初変身!
死んだ恋人、香澄さんへの想い、戦兎くんのところに駆けつけようとする想い、そういうものによって突き動かされた龍我が、一人ではないということを自覚して変身するシーンは本当にかっこいい。
ここから龍我の衣装のトレードマークはスカジャン、腰巻のネルシャツ、黒いスキニーにエンジニアブーツだ。超ヤンキーファッション。
第十二話 陰謀のセオリー
ファウストのスポンサーたる難波重工は戦争屋である。紗羽さんの目的は難波重工とファウストの商品であるライダーシステム=ビルドの情報を集めること、そして片一方で政府がそのような組織と繋がりを持っているということを告発する情報を集めることだった。
わざとらしいくらいサラッと新しいドライバーを龍我に渡す戦兎くんが小憎らしい。
戦兎くんの信条は「ライダーシステムは軍事兵器ではない」ということだ、龍我がこれまで11話かけて、戦兎くんからそれを学んでいるということを自明にしているのがベストマッチ!
第十三話 ベールを脱ぐのは誰?
記憶を取り戻した鍋島からの情報をもとに難波重工に挑むのだけど、なんと言ってもはじめての同時変身!かっこいい!!全然特撮を知らない友人がこの回を観てくれたらしくて、カイゾクハッシャーをめちゃくちゃ気に入っていた。
マスターのバイトとは何か、鍋島が思い出したこととは何か……という切ない回でもあるのだが、カフェnascitaはこの一年間何も持たない戦兎くんにとって帰る場所であったのだ、ということと最後の楽しい思い出たる出前寿司が一番切ない。
第十四話 偽りの仮面ライダー
戦兎くんや龍我が、美空ちゃんに父たるマスターのことを知らせまいと必死になるとこが優しい。
何度も繰り返すが戦兎くんは記憶喪失であり、nascitaとそこで暮らす石動親子は戦兎くんにとって家族だった。石動惣一は桐生戦兎の、精神的な父親だったのだ。倒せない、と嘆く戦兎くんのために、駆けつけるずぶ濡れの龍我が本当にかっこいい。彼は自分を騙したことよりも、戦兎くんや美空ちゃんがマスターに抱いていた愛情を裏切ったことに怒る。他者のために戦うヒーローになり始めているというのが激アツポイント!
そして、強化フォームであるラビットタンクスパークリングが初お目見え。このデザインがまた可愛い。
仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー
ビルド世界には他作品のライダーはいない。何故なら全くの別時空だからだ。
本編通り、変身できるようになったばかりの龍我が、パラドと入れ替わりでエグゼイドらレジェンドライダー達のいる世界に飛ばされてしまう。レジェンドライダー達から直々に、龍我が仮面ライダーとして、ヒーローとしての在り方を学んでいくとても大切な映画だ。龍我は一つの結論として、「自分を信じてくれるもののために戦う」という結論を得る。龍我を信じてくれたのは誰?──そう、戦兎くんだ。
戦兎くん自身も、悪魔の科学者によって作られたシステムを使っていることや、正義のヒーローとして戦うキッカケをくれたマスターの裏切りなどで揺らいでいた。そんな戦兎くんが綺麗事とも言える「ラブ&ピース」にすがって戦っている、空っぽの戦兎くんが他者に奉仕することで理由を得ているという存在そのものの危うさがまた、ここでも繰り返し描かれている。
また、戦兎くんが科学者として、最上魁星から重要な考え方を得ている映画とも言える。初代ビルドとして戦っていたのは葛城巧だったというのも大切な情報だ。最上の開発したカイザーシステムも優秀でカッコ良い。
ビルドは関係ないが、パラドが本当に可愛い。
第十五話 桐生戦兎をジャッジしろ!
医者と看護師に変装する戦兎くんと龍我ってだけで興味出ません?
美空ちゃんはみんなに守られている。ブラッドスタークの正体が父親である石動惣一だって気付かせないようにみんなが振る舞っているが、彼女自身はもう薄々気づいている。健気な美空ちゃんが涙するシーンは本当に胸が詰まる。
満を辞して、桐生戦兎こそがブラッドスタークの力によって顔を変えられた葛城巧であるということが明かされる。放送時、視聴者はこの戦兎くんと葛城の因縁について色々議論を交わしていたので、ここで発表されてスッキリしたことを覚えてる。
ちなみにここのあたりからスマッシュの色合いが黒くなって来ており、強度が増している。注目してみてね!
第十六話 兵器のヒーロー
なんとここ、放送日程はクリスマスでした。冒頭ちょっとだけクリスマスパーティーな画像が出てくる以外は一切そんな要素はありません!
激昂する龍我と、今まで自分が掲げて来た綺麗事に苛まれる戦兎くんは二人で戦う。シリアスな変身の時はボトルを振るのが控えめになるのだけど、とてもかっこいいんですこれが。
桐生戦兎は利用されるために造られたヒーローだ。そして今軍事転用されようとしているライダーシステムやスマッシュの生みの親でもある。その責任に押し潰されそうになる戦兎くんを、龍我は一年間ビルドとして戦って来た葛城ではない戦兎くんのことを肯定する。この作品における「最悪だ……」はこの世の中であまりにも最高すぎる出来事が起きたけど認めるのは癪だ、というときに使います!
第十七話 ライダーウォーズ開戦
前回の氷室さんの宣言により、北都が東都に侵略しパンドラボックスを巡った戦争が始まる。
戦兎くんは技術を開発したということ、美空ちゃんはパンドラボックスの鍵であるボトルを浄化し使える状態にしてしまったことに責任を感じ、寄り添い合うんだけどもここのお芝居が本当に素晴らしい。
北都のライダー猿渡一海と、その仲間である三羽ガラス初登場、クローズチャージへの初変身もこの回だ。ビルドとクローズチャージの同時キックがかっこいい!
そういえば美空ちゃんはすでに本格的に出歩くようになってるけど、紗羽さんも含めて自然な丈のスカートのコーディネートが可愛い。パステルカラーの美空ちゃんと原色の紗羽さんの対比も良い。
第十八話 黄金のソルジャー
15話でマスターがパクったデータにより造られたドライバーで、カズミン*6が仮面ライダーグリスに変身。見慣れるとゼリー系のライダーもかっこいいと思えるようになるよ。
ボトルの成分を効率的に使えるスクラッシュドライバーを使うということは、ネビュラガスの影響を強く受けより好戦的な気質を剥き出しにされる。なので、戦兎くんは龍我たちを守るためにスクラッシュドライバーを使わせたくないし、龍我は戦兎くんたちを守るためにスクラッシュドライバーを使う。戦兎くんは辛そうな顔をずっとしてるし、龍我はしばらく戦兎くんの笑顔見てないんです……!!
幻徳が捨てたはずの内海さん再登場などもドキドキするが、なによりもカズミンのドルヲタバレが最高。
第十九話 禁断のアイテム
黄羽が山盛りのパンに喜ぶシーンがあるのだけど、北都はスカイウォールの汚染の影響で土地が痩せており食糧事情が極端に良くない。山盛りのパンに喜んでしまうくらいなのだ。カズミンは小作人のために兵器になることを選んだ農家であるということが明かされ、急激にハザードレベルを上げる龍我に対抗するために三羽ガラスは無理にネビュラガスを取り込む。
これが厄介で、ネビュラガスを取り込んでの強制的なハザードレベルのアップには消滅の危機が伴う。殺すか、殺されるか。という児童向け番組なのか怪しい危うい均衡が描かれている。
龍我がどうして戦争の前線に出るのか──恩赦、東都を守るため、いろいろあるが最終的には他でもない戦兎くんのためということを美空ちゃんに打ち明けるシーンのセリフがとても良い。三話でも出て来ましたね、戦兎くんの笑顔……龍我は最近それを全然見てないことを気に病んでる。
第二十話 悪魔のトリガー
悪名高いハザードトリガーなどというアイテムが出てきます。
打って出ようとする幻徳に、早く戦いを終わらせて戦兎くんの心労を減らしたい龍我は同調、龍我がスクラッシュドライバーを使わないように余計な戦いをしたくない戦兎くんとすれ違う。それを龍我はちゃんと言おうとしたのに幻徳がいいタイミングで来るからチャンスを逃した〜〜!!
でも美空ちゃんが超優秀ヒロインなので戦兎くんに説明してくるし、戦兎くんは熱い男なので走り出します。
ちなみに、美空ちゃん、紗羽さんというダブルヒロインのコスプレもこの回で見れます。
第二十一話 ハザードは止まらない
龍我の「戦兎のために」という覚悟が、戦兎くんの「万丈のために」という覚悟を決めさせてしまう回。
結果、悲劇は訪れる。みんなのトラウマ回。
理性に耐えられなくなったビルドの上でランプが揺れる演出が言いようのない恐怖でとても良い。
ハザードトリガーによって理性を失った戦兎くんが青羽を殺す。それを目の当たりにした戦兎くんの動揺と、否定してくれと言わんばかりに龍我にすがるのがあまりにもつらい。しかも、龍我は後ずさってしまうのだ。
良心の呵責に苛まれる戦兎くんのPTSDのお芝居が本当に、人を傷つけるということをここまで描くかという本気を感じる。
代表戦というビルド特有のシステムで北都と決着つけることになる中で、かの有名な万丈構文はこの回で生まれる。マスターは最悪なんだけどもそれでもやっぱり龍我を戦わせたくない戦兎くんはまた変身することを選ぶんだよ……!
第二十二話 涙のビクトリー
もう戦兎くんと龍我のお互いを慮る気持ちと、自分の中にある恐怖が空回りし続けており本当に前半辛い。しかも相対するカズミンたちにも守りたいものがあり、後には引けない状態なのだ。
戦兎くんが美空ちゃんに暴走した自分を殺すための装置を託すのだが、ここの美空ちゃんのお芝居が壮絶で鬼気迫る。ビルドは、美空ちゃんがボトルを浄化し、戦兎くんが変身することで生まれたヒーローだ。かつて美空ちゃんはそのことによって救われたのに、戦兎くんはそのことを理由に共犯者になれと言うのが辛い。
そして案の定暴走した戦兎くんを助けにやってくる龍我が本当にかっこいいので見てください。
万感の想いのこもった戦兎くんのため息がセクシーです。
代表戦のリング狭いなーというのは気になっても言っちゃダメだ。
第二十三話 西のファントム
何はともあれ、カズミンのめちゃくちゃ気持ち悪いオタクムーブと、生ゴミを見る美空ちゃんの目が最高。
前回初登場の仮面ライダーローグ擁する西都が北都を侵略、必要のなくなったグリスであるカズミンたちを始末しようとするなかで黄羽が命を落とす。カズミンはまた腕の中で仲間を喪うのだ。
戦兎くんと龍我のコンビはというと、ハザードトリガーを使って西都のエンジンブロス・リモコンブロスと戦うのだけど、ここで言葉少なに戦兎くんがハザードトリガーを使うことを龍我に宣言し、龍我が「任せとけ」と返事をする。たとえ暴走したとしてもこいつなら止めてくれる、こいつを止めるのは俺だ、という信頼がアツイ。
仮面ライダーローグが父によって追放された氷室幻徳であるということが明かされるのだけど、この人は強火葛城巧担なのでしばらく戦兎くんのことを葛城と呼びます。
ビルドって使われている衣装が東映特撮の中ではかなりオシャレなんですが、このバッチバチに悪役ですというこの格好もカッコいいよね。
第二十四話 ローグと呼ばれた男
幻徳は自称「難波重工で地獄を味わって来た」んですが、「このひとお坊ちゃんだから地獄の度合い甘いのでは?」と思うかもしれないですがメンタル的に大打撃を受けているので地獄です。
仮面ライダーとして変身できる、強くなるにはハザードレベルを上げるしかない。ハザードレベルを上げるには精神的な負荷が必要なので、地獄も必要なんですよ。
そしてカズミンが戦兎くんたちに合流することになるんだけども、この時の「お前なら俺たちの心火に魂をくべられる」ってセリフがカッコよすぎる。カズミンって呼んでねと自己紹介するわけだけど結果視聴者みんなカズミンって呼んでる気がする。
戦兎くんが戦争の道具としてじゃなく、ラブ&ピースのために戦ってたということを思い出して微笑むシーンがある。いつか満面の笑みを見たいですね。
第二十五話 アイドル覚醒
今は西都に与する難波重工が洗脳する「難波チルドレン」、東都にいるそのスパイを炙り出すために戦兎くんが考えた作戦が、戦兎くんが忙しいのでそういうの向いてなさそうな龍我に任されてる。上手くいってよかった!
赤羽がローグの犠牲になってしまい、より追い詰められていくカズミンが切ない。この時点で故郷である北都は西都に占領され、三羽ガラスもみんな失ってるので……。
美空ちゃんが自分に宿る火星の力を、恐れている一方でみんなのために使おうとするところ、健気なんだけど、この火星パワーがこれから何度も危機を救うので本当にありがたい。
あとこれから仮面の中の描写増えるんだけど、これ私好きです。
第二十六話 裏切りのデスマッチ
ビルド伝統芸・代表戦。放送当時インターネットが「お?またか?」となっていたのを思い出す。
そんなわけで代表戦に備えたパワーアップアイテムを作ってもらうために、美空ちゃんにこれまでの戦いを説明するといういわゆる「総集編」の回。
前回、パンドラボックスの隠し場所が西都にバレていたことで仲間内に不穏な空気が流れているんだけども、戦兎くん、龍我、美空ちゃんで楽しく遊んでるシーンもあって良い。「イケメン物理学者」って自分で言う戦兎くん、最高じゃない?
龍我が戦兎くんの決め台詞を真似して、超脳筋理論で行動に起こすのも最高。
第二十七話 逆襲のヒーロー
代表戦始まってるんだけど勝敗とかは取り敢えず置いておくとして(龍我のここ最近の勝率悪いけど優しい理由だったでしょ?)、戦兎くんと幻徳の戦いに、生身とスーツが混在する演出がすごくスタイリッシュでカッコ良い。
今の自分をを作ったのは戦兎くんだと龍我が思っているのと同じで、戦兎くんもまた龍我によって作られたと思っている。それは何かを守って戦えることだったり、何かを作り出すために戦えるということなんだ。
幻徳に散々否定された科学の善性、破壊そのものの象徴であるハザードトリガーを使わないのではなく、それを包むように新しいアイテムを開発するというところに、戦兎くんの「技術は使い方によって良くも悪くもなる」という考え方を感じる。
第二十八話 天才がタンクでやってくる
前回から引き続きラビットラビットフォーム、そして新しくタンクタンクフォームがお披露目。見た目はラビットラビットの方が好きかなー可愛くて。
この回は紗羽さん回です。
利用されるために、組織の駒となるためだけに育てられた紗羽さんが、家族の温もりを知ってしまって駒になりきれなくなる。「信じるのは当たり前」と言われた時の紗羽さんの涙を堪えるお芝居が本当に良い、本当にスパイするの嫌だったんだろうなと思わせられる。
ずっと眠っていた美空ちゃんや、ずっと一人だった紗羽さんにとってお互いがどれほど大事なのかというのもよくわかる。初めて出来た友達だったんだろうなぁ。
第二十九話 開幕のベルが鳴る
急なクラシックに驚くでしょう。私もです。
オープニング映像変わってるので何度も見て!可愛いから!
スタークによってパンドラタワーが出現し尋常じゃない被害が出ており、続く戦争によって民衆は疲弊しているので領土をさっさと明け渡して西都の支配下に入れみたいなことを言い出しているらしい。孤独な群衆……。あとこのパンドラタワーはバベルの塔がモデルという話もまことしやかにあるので、TLのバベルの塔大好きな人には是非お勧めしたい(?)
戦兎くんが誓う「ラブ&ピース」ってめちゃくちゃ綺麗事なんだけど、どうしたら東都も北都も、敵も味方も全部守れるのか本気で考えてて、それが伝わるから龍我もカズミンもついて行こうって思うんだよね。こんな綺麗事を真っ向から描く物語もそう多くない。しかもビルドという物語は全然事態が好転しない。戦いはそういう不条理さの上にあるからだ。そういうままならない状況をずっと見てる視聴者も、ここまで来ると本気でラブ&ピースを求めてしまう。
第三十話 パンドラボックスの真実
火星の王妃たるベルナージュ様に皆さん感謝しましょう。これから何度も助けてくれます。
今にして思うとこのベル様*7の龍我の返答に対する反応は、「お前が『万丈龍我』であるという認識で生きるならば」ということのように感じる。
カズミンが来てからアドリブとか増えてるんだけども、ここでも炸裂してるし、いろいろ重要な話が出てくる中でも可愛いわちゃわちゃ*8があって演技経験者というのはすごい。
この戦兎くんの「1ドルクを首相から盗んだ」という理由で反逆罪を適用されて解任というのスマートでかっこよくないですか?
あとまた「最悪だ」って言ってますがこれは最高な時に言うやつです。
第三十一話 ほとばしれマグマ!
クローズマグマ初変身回。龍我の出生の秘密とかも明かされる回。大事な回だよ、と書こうと思ったがここに来るまで既に何回も言ってる。
敵で出てくるスマッシュが感覚を消されてるらしいのだが、いわゆる「痛覚マスキング」ってめちゃくちゃSFだなと思う。
戦兎くんが落ち込んでる龍我に駆け寄ったり庇ったり、戦兎くんはじめ仲間のためにと立ち上がる龍我だったり、戦兎くんが用意してた武器がナックルだったりと今週もコンビが強調されまくる。
第三十二話 プログラムされた悲劇
戦兎くん──葛城巧のお父さんと龍我につながりがあったことがわかる、これ後で重要。戦兎くんが自信を持って龍我がどんな存在であれ関係は変わらないと美空ちゃんに話すの、優しくないですか。
カズミンが一人で悩んでいるのがかわいそうな回。ここで小作人を代表してる若い子は生方真直くんと言って、グリスの超バトルDVDに出てくる子です。
カズミン、戦兎くんと龍我が「自分は」とか「自分たちの関係は」とかで悩んでる時に一人でめちゃくちゃ働いてて本当に偉い。
「愛と平和のために戦う。それが俺の信じた仮面ライダーだ」というのはつまり戦兎くんですね?
第三十三話 最終兵器エボル
氷室首相が本当にまともな大人、現実にいたら良いのに……。
幻徳がちょっと複雑なことになっていて、もともとスカイウォールの惨劇の影響とはいえ取り返しのつかない悪事に手を染めていたからこそ、どこまでも汚れ役として生きるつもりだったんだけど、お父さんが治める国を目指してたからここでその理由の全てを失ってしまうんだよね。幻徳、かわいそうなやつだよ……。
仮面ライダーエボルが初登場、このビジュアルめちゃくちゃカッコ良くないですか?星を滅ぼした地球外生命体に相応しいデザイン。
お父さんのことになると美空ちゃんがヒロインムーブしてしまう。この先もあるので慣れて。
第三十四話 離れ離れのベストマッチ
この回、戦兎くんが毒にやられてなんかセクシーに苦しんでるんだけど、一緒に放送していたルパパトでも朝加圭一郎が毒で苦しんでおり、それが気合で乗り切る力技だったのを思い出す。
ビルドって今までもそうなんだけどすぐ変身解除に追い込まれるのね、それでここに来て急に「強制的な変身解除後すぐの変身は危険」という理論出てきて、まあ分かるといえば分かるがそんな急に……とも思った。
それはさておき、衝撃の真実と共に再登場する佐藤太郎が最高じゃない?
すれ違うだけで合わない視線とか、台詞のリフレインとか、これでもかというエモーショナル全振りがビルドの持ち味です。
第三十五話 破滅のタワー
こんなにシリアスなのにカズミンがちょけている、ビルド界最強メンタルの男猿渡一海。
幻徳の変身シーン見て欲しいのですが、ガッツリ手元を確認していてなんか愛せそうな気がしてきません?
内海が難波会長のことを盲目的に信仰していており、こういうの好きな人TLに絶対にいると思う。
戦兎くんと龍我的には、ドラゴンボトルを使ったベストマッチで応戦するという演出に「わかってるな」と思う。個人的には戦兎くんの科学者としてのスタンスが語られるのが好き。
エボルトのいやらし精神攻撃に注目だ!
第三十六話 エボルトは星を狩る
こんなにシリアスなのにカズミンがちょけている、この人のメンタルはどうなってんの。
この回のカズミン本当にカッコよくて、許したわけではないが志を同じくするがゆえに共に来いと言える、しかもそれを強制するのではなく促す優しさもある。
美空ちゃんがまた鬼気迫るお芝居してるんだけど、ここの戦兎くんとの会話のシーンとてもつらい。覚悟を決めてしまった人に必死に言うのに、それがあまりにも実を結ばないことに対するもどかしさや、失うことへの恐怖をひしひしと感じ、泣いた。
第三十七話 究極のフェーズ
ここまで来るとみんなわかってると思う。ビルドっていうのは戦兎くんや龍我、仲間たちの感情の機微の話であり、戦兎くんが龍我たちに、龍我が戦兎くんたちになにをしてあげられるか、それをエボルトがどうやって捻じ伏せるかという、救いのない話なのである。
あとビルドにおける「エボルトの遺伝子」というのはなんか物体状の何かです!
幻徳もカズミンももうすっかり大人で、そういう人たちが「愛と平和」のために必死になる様は現実じゃきっと存在しない。建前や利権や利益や、そういうことを抜きにしてヒーローとしてどうあるのかという、仮面ライダーとしてなぜ戦うのかということを描くところが大好きだった。
日曜朝児童向け番組でやれるギリギリの傷メイクだなと思ったのを覚えてる。龍我本当に主人公。
第三十八話 マッドな世界
そういえば難波重工の社長室、見覚えありますよね?鴻上ファウンデーションです。
そういう意味で言うと、ガス注入の時に使うカプセルはゴースト見ると出てくる。
この回の葛城巧と桐生戦兎がなんども入れ替わる演出、すごいスタイリッシュだと思ったし、めちゃくちゃ戦兎くんのこと大好きだから「今喋ってるのは葛城巧なんだな」と半泣きで見た記憶がある。
最新のビルドは戦兎くん仕様だから葛城巧には使いづらいというの、芸が細かいよね。
この内海のシーンは今もなおキャプチャが殿堂入りするレベルでこすられているが、逆手に持ってしまったことで大変だったそうだよ。
第三十九話 ジーニアスは止まらない
仮面ライダーマッドローグ登場、ブチ切れた内海本当にやばい人になってる。
ネビュラスチームガンが本当に便利、ベルナージュ様と同じくらい活躍してるよね?
葛城巧に疑われている、桐生戦兎の姿をしたものに拒絶されているということでものすごく落ち込んでいる龍我も、葛城巧に桐生戦兎の何たるかを説く龍我も健気……。
仲間や信頼を受け入れることは、巧にとっては空白の一年間で芽生えた新たな人格「桐生戦兎」を受け入れるために必要なものだったわけで、今にして思うと裏切られたくないという感情とは別に、戦兎くんを受け入れることの恐怖みたいなのが巧にもあったのだろうな。
放送当時、「復活だ!」「おせぇんだよ!」のところでめちゃくちゃに泣いた。
ジーニアスは見慣れてくるとこれもまた良い感じだから。
第四十話 終末のレボリューション
この悪魔の科学者だった頃の記憶がない戦兎くん、巧が気を使ってんじゃないのって思うんだよね。やっぱり愛と平和のために戦うヒーローに、悪魔の記憶背負わせたくないというかさ。
いわゆる幻徳ショックというやつ。
大人たちは「なんだなんだ」「どうなんだ」と言っていたけども、製作側の真意的にはどうにもずっと敵だった男をちびっこが受け入れるにあたって、わかりやすい可愛げが必要だと判断したそうです。確かに幻徳のそういうボケキャラ的な可愛げで、私としては今までの幻徳も愛せてる感じある。
カズミンも注入されたネビュラガスの影響で死がより身近になってしまう回。
第四十一話 ベストマッチの真実
戦兎くんのお父さんたる葛城忍もこの後(主に映画などで)よいシーンがあるのだけど、戦兎くんと龍我的にはもう電話してるだけで尊い。
本当に自由なアダルト組がうるさい回。本当にうるさい。
総集編とも言うけど、みんなで仲良く今までの映像を振り返ってみたりなど、つらい回が続いていたので清涼剤だなと思う。
一年ヒーローやってたはずなのにその期間のスマッシュは無視?と思ったかもしれないけど、最終話見るとあーってなります。
第四十二話 疑惑のレガシー
みんな完全な夏服になるんだけどおしゃれですねえ。ビルドは雰囲気真似した格好でファンが出歩いてもアリな感じが良い。幻徳の服がまともなのは超バトルDVDにエピソードあります。
ここで破壊されている東都の首相官邸は埼玉にあるゴミ処理施設で、外観見に行った記事あるので後々見てね。
東都を、国を守りたかった幻徳にとって、象徴的なものを破壊されることはかなりつらいだろう。それどころかみんなの(自分のではないところが重要)愛と平和のために戦ってたはずなのに戦争の象徴のように矢面に立たされてエボルトまじで許せんな!!
第四十三話 もう一人のビルド
カズミンがベルトをキバット持ちしてるのはアドリブです。
戦兎くんにとって愛と平和ってシステムを通してお父さんから受け継いだものだったから、お父さんが愛と平和のためにシステムを作ってないとなにも繋がりがなくなってしまう。そう言う揺らぎなんだと私は理解してます。
美空ちゃんがちょっと謎の行動だけど、どん底まで落ち込む戦兎くんのもとに駆けつける龍我がアツイから許す。本当にベルナージュ様いてくれてありがとう。
この話、あっちこっちで相棒が会話してる回だなあと今更思う。
第四十四話 エボルトの最期
アダルトコンビの覚悟がしっかり決まってしまっている。ハザードレベルは感情由来か、強制的にガスで上がるか、上がりやすさは生来の問題でもあるしでガンガンパワーアップしていく戦兎くんと龍我についていくために、二人が危険な手に出ざるを得ないのとてもつらい。が、メタ的に言ったらパワーアップアイテムが欲しいよ!!戦兎くんにそんな時間はなかったけど……。
昔は「俺が」と言ってた戦兎くんが「俺と万丈が」と言うだけでめちゃくちゃ成長を感じませんか?
どうやって六人で暮らしてるのかというところが垣間見れる回で、アイドルのリアリティ番組とか普段から見てる人間としては「嬉しいそういうのもっと頂戴」という感じなのだけど、寝床のセッティングがレディファーストだったり年功序列を感じたり相棒を感じて良さがある。
なんと言ってもこの四人同時の変身が本当にカッコいい。相変わらずなに一つ状況は好転していないし、なんならまだ話は続くからこれが最後というわけでもない。それでも四人揃ったときのこの無敵感が最高、大好き。
第四十五話 希望のサイエンティスト
物理法則を超える現象、たびたびお父さんが言ってたことが「新世界」と明かされる。最後まで重要な概念だから要チェック。
なんと言ってもお父さんがね。お父さんが歩き出す背中とか見たら泣いてしまうよね。
劇場版 仮面ライダービルド Be The One
これなんか書こうかと思ったけどエントリあるからそっち見てもらったほうが新鮮に気持ち悪いと思う。
巧としての記憶が戦兎くんにとって「ラブアンドピース」を支えるものであること、この一年の中で最も強い記憶として龍我がいること。それを戦兎くん自身が「相棒だ」と認めること。そういうあらゆる二つがひとつになる映画だった。
あと、お父さんが桐生戦兎と万丈龍我というふたりのことをすごく推しているのが微笑ましいというか、自分の意思を継ぐものとエボルトに対抗でき得るものとして選んでいるということはわかるが、今後もすごい推すね、と思う。
第四十六話 誓いのビー・ザ・ワン
エボルトという存在を燃料に別時空を犠牲にして新しい世界を生むという、めちゃくちゃ業の深い話をしている戦兎くんに、初期のヤバイ科学者だった頃の片鱗を見る。お父さんの考えもそうだし、科学者の業や狂気みたいなのが描かれた回だなあ、と思う。
ここでカズミンに戦兎くんが言う言葉は、かつて美空ちゃんが言ってくれたことだよね。
このご飯のシーン、脚本家肝入りの最後の晩餐なんだけど、めちゃくちゃ良くないですか?
今観ても泣ける。
いよいよ最終決戦なのだ。
この幕張の橋の上で四人が歩いてくるのとか本当にカッコよくてロケ地行ったもんな。
第四十七話 ゼロ度の炎
グリスブリザードというめちゃくちゃカッコいいフォーム、初登場。出先で観てボロボロに泣いた。
見届けることを決めた美空ちゃんもカッコいいし、言いたいはずなのに全てを飲み込んで走り出す紗羽さんもかっこいい。
内海が使うボトルがサメバイクなのは、YouTubeコンテンツと連動しているからです。内海のこの終わり方も辛くて、紗羽さんが目を離せないまま幻徳に連れられて離脱するのがなんというか、リアリティというか……。
なによりカズミンがめちゃくちゃにカッコいい。美空ちゃんの嗚咽も本当に胸に迫る。
第四十八話 ラブ&ピースの世界へ
これも大号泣してた。最後の方ずっと泣いてる。
幻徳とカズミンがちゃんと相棒になってた、カズミンの言葉が幻徳を救ってたというのがアツイ。
幻徳が為政者として何ができるかということを考えたとき、エボルトを倒すための足がかりを得ることに注力するという合理的な判断で立ち向かい、そしてそれを成し遂げるのがカッコいい。この人は初めから最期まで、国のためにあった人なのだ。
仮面割れ、倒れるときの影など、撮り方にこだわりがある回なので要チェック。
第四十九話 ビルドが創る明日
この天文公園、いつか絶対に行く。
34話的な意味でも龍我の「ありがとな」恐怖症になりそうだけど、この戦兎くんが作ってくれた翼で戦兎くんから離れていくのトラウマになるかやめてくれ……。
何度、偽りと言われても、何度否定されても、戦兎くんのヒーローとしてのあり方を、一年を、何度だって龍我が肯定する。
戦兎くんはどんな苦難にだって、仲間がいてくれたから正しいヒーローとして立ち向かえた。今観ながらめちゃくちゃに泣いている。
この金色と銀色のボトルは劇場版の特典だったので、夜勤明け映画館開店凸して手に入れた。大人気ないねぇ。ただし、有機物と有機物のトライアルフォームのため、挿しても「ベストマッチ」*9とは鳴らない。本編でも変身後にベストマッチって言っているので、一応は法則上ベストマッチではないということになる。ベストマッチなのは戦兎くんと龍我です。
このみんなが幸せに生きてる映像だけで泣ける。
戦兎くんが新世界で一人ぼっちじゃなかったと知ったときに言う「さいっこうだ!」はマジで最高な時に言うやつです。
この一話のリフレインも視聴者的には最高だし、あらすじ紹介とリンクして終わるというあまりも気持ち良さに放送当時テレビの前で痙攣したね。何万回とファンが言ってるけど、戦兎くんにとって物語の第一話は自分が目覚めた日でも、ビルドに変身した日でもない。万丈龍我と出会ったその日なんだよね。
ちなみに、再会の地も巡礼してきてるので後でエントリ見ておいてください。
仮面ライダー平成ジェネレーションズ FORVER
これもまあ映画のエントリ見て貰えばいいか、と思う。長々と感想書いてるので……。
世界に二人ぼっちエンドが好きだという人はここでやめておくといい。
戦兎くんと龍我が二人でいるところから始まり、本編で散々苦難を味わった戦兎くんのメンタルが強くなっていること、戦兎くんは龍我に認めてもらうだけでヒーローで在れることなど、ビルドファン大満足の映画でした。ジオウ組も可愛いし、電王も最高だし。
というわけで、全部振り返りました。卒論かってくらい書いたけど私は仮面ライダーから卒業しないし明日のセイバーもゼロワンの冬映画と楽しみだなあ!
これまでの関連エントリ
振り返ったらめちゃくちゃ書いてた。
映画
舞台挨拶に行ってきた(平ジェネfinal) - 夜明けの星を待ってる
『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』の感想など - 夜明けの星を待ってる
『平成ジェネレーションズFOREVER』の感想とも呼べない何か - 夜明けの星を待ってる
テレビシリーズ
なんなのかよくわからないエントリ。
ファイナルステージ
中野で友達とずっと「お尻が割れる」と言ってた。家に帰るの怠すぎてホテル取ってた。
『仮面ライダービルド』ファイナルステージの感想 - 夜明けの星を待ってる
Vシネ
これはいま読み返すと大人気なかったかなと思う。
Vシネ『仮面ライダークローズ』の話(感想) - 夜明けの星を待ってる
こっちは純粋に面白かった。